“此村”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここ45.5%
こゝ18.2%
これ18.2%
こっち9.1%
このむら9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此村ここから東京へ百四十五里、其麽そんな事は知らぬ。東京は仙台といふ所より遠いか近いか、それも知らぬ。唯明日は東京にゆくのだと許り考へてゐる。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
此村こゝから東京へ百四十五里、其麽そんな事は知らぬ。東京は仙臺といふ所より遠いか近いかそれも知らぬ。唯明日は東京にゆくのだと許り考へてゐる。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
このラールン村に着くまでは少しも田畑がなかったが、此村これからして小麦の作られる畑があってあちこちに村舎も大分見えます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「よっぽど此村こっちへは来なかったネ。」
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
二階の女は此村このむらヨリ子という別嬪べっぴんで二個月前から下宿している。毎日十時頃に起きて、朝湯に這入って、念入りにお化粧をしてから十二時頃飯を食う。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)