“言振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいぶり50.0%
いひぶり40.0%
いいぶ10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
布施は髪を見事に分けていた。男らしいうちにも愛嬌あいきょうのある物の言振いいぶりで、「私は中学校に居る時代から原先生のものを愛読しました」
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから何事かに落ちぬという様子で、腹立たしげに頭を振って、それから歯の間から空気を押し出すようなものの言振いいぶりをして、こう云った。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
かれい干物ひものと、とろろ昆布こんぶ味噌汁みそしるとでぜんを出した、物の言振いいぶり取成とりなしなんど、いかにも
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし待ち構えていた奥さんが気を附けて様子を見ると、どうも物の言振いいぶりが面白くないように思われた。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「何だね、その不思議な願と言うのは?」と近藤は例のしつけるような言振いいぶりで問うた。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
もの言振いひぶり取做とりなしなんど、如何いかにも、上人しやうにんとは別懇べつこんあひだえて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし、愛嬌あいけうのある、明白てきぱきした物の言振いひぶりは、何処かに人をひきつけるところが無いでもない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
甲田は、そんなふうな姉ぶつた言振いひぶりをするのを好まなかつた。
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
甲田は、そんな風な姉ぶつた言振いひぶりをするのを好まなかつた。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
身体的発表としての「いき」の自然形式は、聴覚としてはまず言葉づかい、すなわちものの言振いいぶりに表われる。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)