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言振
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いひぶり
ふりがな文庫
“
言振
(
いひぶり
)” の例文
すると福富は、眞面目な顏をして、貴方だつて何時か、屹度神樣に縋らなければならない時が來ますと言つた。甲田は、そんな風な姉ぶつた
言振
(
いひぶり
)
をするのを好まなかつた。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
莞爾々々
(
にこ/\
)
笑
(
わら
)
ひながら、
縮緬雑魚
(
ちりめんざこ
)
と、
鰈
(
かれい
)
の
干物
(
ひもの
)
と、とろろ
昆布
(
こぶ
)
の
味噌汁
(
みそしる
)
とで
膳
(
ぜん
)
を
出
(
だ
)
した、
物
(
もの
)
の
言振
(
いひぶり
)
取做
(
とりなし
)
なんど、
如何
(
いか
)
にも、
上人
(
しやうにん
)
とは
別懇
(
べつこん
)
の
間
(
あひだ
)
と
見
(
み
)
えて、
連
(
つれ
)
の
私
(
わたし
)
の
居心
(
ゐごゝろ
)
の
可
(
よ
)
さと
謂
(
い
)
つたらない。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし、
愛嬌
(
あいけう
)
のある、
明白
(
てきぱき
)
した物の
言振
(
いひぶり
)
は、何処かに人を
嫵
(
ひきつ
)
けるところが無いでもない。隆とした其
風采
(
なりふり
)
を眺めたばかりでも、いかに斯の新進の政事家が虚栄心の為に燃えて居るかを
想起
(
おもひおこ
)
させる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
すると福富は、真面目な顔をして、貴方だつて
何時
(
いつ
)
か、屹度神様に
縋
(
すが
)
らなければならない時が来ますと言つた。甲田は、そんな
風
(
ふう
)
な姉ぶつた
言振
(
いひぶり
)
をするのを好まなかつた。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“言”で始まる語句
言
言葉
言伝
言語
言下
言上
言訳
言草
言問
言出