“居心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いごころ68.4%
いごこち10.5%
ゐごころ10.5%
ゐごゝろ10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし前の部屋よりは、広くもあるし居心(いごころ)も好(い)いし、不足を云う理由はないんだから、——それとも何か嫌(いや)な事があるのかい?」
母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この廃邸(あれやしき)の空気は、お庄にはあまり居心(いごこち)がよくなかった。部屋で声を立てても、奥から駈けつけて来てもらえそうにも思えなかったし、庭も何だか陰気くさかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「茶(ちや)がなかつたら、内(うち)へ行(い)つて取(と)つて來(き)な。鐵瓶(てつびん)をおかけ。」と小造(こづくり)な瀬戸火鉢(せとひばち)を引寄(ひきよ)せて、ぐい、と小机(こづくゑ)に向(むか)ひなすつた。それでも、せんべい布團(ぶとん)よりは、居心(ゐごころ)がよかつたらしい。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
室(へや)は屋根裏と覚しく、天井低くして壁は黒ずみたれど、彼方(かなた)此方(こなた)に脱捨(ぬぎす)てたる汚れし寝衣(ねまき)、股引(もゝひき)、古足袋(ふるたび)なぞに、思ひしよりは居心(ゐごゝろ)好き住家(すみか)と見え候。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)