“いいぶり”の漢字の書き方と例文
語句割合
言振100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にこにこ笑いながら、縮緬雑魚ちりめんざこと、かれい干物ひものと、とろろ昆布こんぶ味噌汁みそしるとでぜんを出した、物の言振いいぶり取成とりなしなんど、いかにも、上人しょうにんとは別懇べっこんの間と見えて、つれの私の居心いごころのいいといったらない。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
男は目を大きくみはって部屋中をあちこち見廻している。それから何事かに落ちぬという様子で、腹立たしげに頭を振って、それから歯の間から空気を押し出すようなものの言振いいぶりをして、こう云った。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)