“取成”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりなし66.7%
とりな33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上の間に通った堅田総督に対し朝廷向よろしくお取成とりなし下されたいとの挨拶をせられた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
にこにこ笑いながら、縮緬雑魚ちりめんざこと、かれい干物ひものと、とろろ昆布こんぶ味噌汁みそしるとでぜんを出した、物の言振いいぶり取成とりなしなんど、いかにも、上人しょうにんとは別懇べっこんの間と見えて、つれの私の居心いごころのいいといったらない。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お前様といふものある清さんとこのやうな身持の私が、すなほに彼此かれこれ申し候とも願のかなふはずなければ、何事も三谷さんの酒の上から出たたわぶれのやうに取成とりなし、一しよにさへ寝たならば
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)