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中味
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なかみ
ふりがな文庫
“
中味
(
なかみ
)” の例文
砕けたあとから舞い下りて
中味
(
なかみ
)
を
頂戴
(
ちょうだい
)
すれば訳はない。そうだそうだと
覗
(
ねらい
)
を定めて、かの亀の子を高い所から挨拶も無く頭の上へ落した。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
袋
(
ふくろ
)
じゃねえよ。おいらの
見
(
み
)
せるなこの
中味
(
なかみ
)
だ。
文句
(
もんく
)
があるンなら、
拝
(
おが
)
んでからにしてくんな。——それこいつだ。
触
(
さわ
)
った
味
(
あじ
)
はどんなもんだの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「あなたの健康の爲めに、私に奉仕してくれる
妖精
(
えうせい
)
よ!」と彼は云つた。
中味
(
なかみ
)
を
嚥
(
の
)
み
乾
(
ほ
)
すとそれを私に返した。「皆んな何をしてゐます、ジエィン?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
重詰
(
ぢうづめ
)
を
中味
(
なかみ
)
のまゝ
持
(
も
)
つて
來
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
はない、と
思
(
おも
)
つたが、
成程
(
なるほど
)
、
私
(
わたし
)
の
家内
(
かない
)
だつて、
面
(
つら
)
はどうでも、
髮
(
かみ
)
を
結
(
ゆ
)
つた
婦
(
をんな
)
が、「めしあがれ。」とその
火事場
(
くわじば
)
の
眞
(
ま
)
ん
中
(
なか
)
に
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あなたは、いつでも知らん顔をして居りますし、私だって、すぐその角封筒の
中味
(
なかみ
)
を調べるような卑しい事は致しませんでした。無ければ無いで、やって行こうと思っていたのですもの。
きりぎりす
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
御安心
(
ごあんしん
)
くださいまし。
上書
(
うわがき
)
なんざ二の
次
(
つぎ
)
三の
次
(
つぎ
)
、
中味
(
なかみ
)
から
封
(
ふう
)
じ
目
(
め
)
まで、おせんの
手
(
て
)
に
相違
(
そうい
)
はございません。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
だから諸君もその
志
(
こころざし
)
を
諒
(
りょう
)
として、
終
(
しま
)
いまで静粛にお聴きにならんことを希望します。このくらいにしてここに張り出した「
中味
(
なかみ
)
と形式」という題にでも移りますかな。
中味と形式
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんな感情を起すには、餘りに價値のない彼女だつた。逆説のやうに見えますがお
恕
(
ゆる
)
し下さい。私は本心の事を云つてゐるのです。彼女は華やかではあるが
中味
(
なかみ
)
はない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
同時に多くのイズムは、
零砕
(
れいさい
)
の類例が、比較的
緻密
(
ちみつ
)
な頭脳に
濾過
(
ろか
)
されて
凝結
(
ぎょうけつ
)
した時に取る一種の形である。形といわんよりはむしろ
輪廓
(
りんかく
)
である。
中味
(
なかみ
)
のないものである。
イズムの功過
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
中味
(
なかみ
)
はわざ/\
其所
(
そこ
)
へ
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
置
(
お
)
いて
行
(
い
)
つた
樣
(
やう
)
に、
霜
(
しも
)
の
上
(
うへ
)
にちやんと
据
(
すわ
)
つてゐるが、
蓋
(
ふた
)
は二三
尺
(
じやく
)
離
(
はな
)
れて、
塀
(
へい
)
の
根
(
ね
)
に
打
(
う
)
ち
付
(
つ
)
けられた
如
(
ごと
)
くに
引
(
ひ
)
つ
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
つて、
中
(
なか
)
を
張
(
は
)
つた
千代紙
(
ちよがみ
)
の
模樣
(
もやう
)
が
判然
(
はつきり
)
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“中”で始まる語句
中
中央
中間
中空
中々
中宮
中旬
中心
中原
中風