“火事場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわじば66.7%
かじば33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重詰ぢうづめ中味なかみのまゝつてかへことはない、とおもつたが、成程なるほどわたし家内かないだつて、つらはどうでも、かみつたをんなが、「めしあがれ。」とその火事場くわじばなか
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はじ諸侯方しよこうがた方角はうがく火消ひけし等夫々に持場々々へつめかけるゆゑ其混雜そのこんざついふばかりなし其上御使番火事場くわじば見廻みまはり并に火元見等東西へ乘違のりちが乘違のりちが駈通かけとほるゆゑ車坂下四ツ辻の邊は老人及び女子供等には勿々なか/\とほがたく只々人のなみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
火事場かじば纏持まといもちのように、いきせきってんでたのは、おな町内ちょうない市村座いちむらざ木戸番きどばん長兵衛ちょうべえであった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
火事場かじば雪駄せったのこりをんだときと、まるッきりかわりがねえじゃねえか
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)