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中実
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なかみ
ふりがな文庫
“
中実
(
なかみ
)” の例文
入
(
はい
)
りしなに郵便箱をあけると桃色の此頃よく
流行
(
はや
)
る様な封筒と
中実
(
なかみ
)
を一緒にした様なものが自分の処へ来て居た。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「しかし、クヮイズ侍が、どれほど
陳腐
(
ちんぷ
)
な頭なりや、
西瓜
(
すいか
)
ではないが、叩いて
中実
(
なかみ
)
を試みるのも一興だぞ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日本の科学雑誌が色々ある、中には科学の抜殻だけを満載して
中実
(
なかみ
)
は空虚なのもあるようである。
雑感
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
搗
(
カチ
)
グリというものがある。カチとは
舂
(
つ
)
くことで、すなわちクリの実を干し搗いて皮を去りその
中実
(
なかみ
)
(胚を伴うた子葉)を出したものである。それには普通にシバグリを用うる。
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
安くて見てくれさへよけれや、場ちがひもので結構、酒だつて宣伝のよくきいてゐるものなら
中実
(
なかみ
)
のことなんかどうだつてかまやしない、と放言して、品川と同じ品を納れるやうになつた
一の酉
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
▼ もっと見る
何本でもみんな製薬用にして返さぬと云うのだから、酒屋でも少し変に
思
(
おもっ
)
たと見え、
内々
(
ないない
)
塾僕に
聞合
(
ききあわ
)
せると、この
節
(
せつ
)
書生さんは
中実
(
なかみ
)
の酒よりも徳利の方に用があると云うので、酒屋は大に驚き
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
年
(
とし
)
の
暮
(
くれ
)
に抽斗をあけて見たら、
中実
(
なかみ
)
無しのカラばかりであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
己は
箪笥
(
たんす
)
長持の
中実
(
なかみ
)
を気にした。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
これは
胡桃
(
くるみ
)
の
殻
(
から
)
を手で叩いているようなものでしょう。外殻は何分にも堅固です。けれど
中実
(
なかみ
)
は虫が
蝕
(
く
)
っているようです。兄弟相争い、諸臣の心は分離している。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中実
(
なかみ
)
は悪魔の小僧でも
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
法
中実
(
なかみ
)
は?
胚胎
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「あれには、渋沢の
印形
(
いんぎょう
)
と、書附が入っているので、
中実
(
なかみ
)
は、
空
(
から
)
っぽだが、捨てずにいるのだ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中実
(
なかみ
)
は金貨ばっかりだ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「はははは。この男、虫食い瓜に似もやらず、
中実
(
なかみ
)
は甘いぞ。さては
閨急
(
ねやいそ
)
ぎか」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“中”で始まる語句
中
中央
中間
中空
中々
中宮
中旬
中心
中原
中風