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内部
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ないぶ
ふりがな文庫
“
内部
(
ないぶ
)” の例文
一
同
(
どう
)
は
大動搖
(
だいどうえう
)
を
始
(
はじ
)
めた。
早
(
はや
)
く
中
(
なか
)
が
見
(
み
)
たいからである。けれども
永
(
なが
)
く
密閉
(
みつぺい
)
せられてある
岩窟
(
がんくつ
)
の
内部
(
ないぶ
)
には、
惡瓦斯
(
あくぐわす
)
を
發生
(
はつせい
)
して
居
(
ゐ
)
るに
相違
(
さうゐ
)
ない。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
冬
(
ふゆ
)
がくると、
急
(
きゅう
)
に
私
(
わたし
)
は、
人間
(
にんげん
)
から
大事
(
だいじ
)
にされました。
私
(
わたし
)
の
内部
(
ないぶ
)
のすすや、あのくもの
巣
(
す
)
などは、きれいにはらわれたのです。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これによつて
地球
(
ちきゆう
)
の
内部
(
ないぶ
)
を
通
(
とほ
)
るときの
地震波
(
ぢしんぱ
)
の
速
(
はや
)
さは、
地球
(
ちきゆう
)
を
鋼鐵
(
こうてつ
)
とした
場合
(
ばあひ
)
の
幾倍
(
いくばい
)
にも
當
(
あた
)
ることが
分
(
わか
)
り、
又
(
また
)
地球
(
ちきゆう
)
の
内部
(
ないぶ
)
は
鐵
(
てつ
)
の
心
(
しん
)
から
成
(
か
)
り
立
(
た
)
つてをり
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
内部
(
ないぶ
)
は
案外
(
あんがい
)
綺麗
(
きれい
)
でありますから、ちょっとこゝで
住居
(
じゆうきよ
)
してもよいと
思
(
おも
)
ふほどであります。
道理
(
どうり
)
で
時
(
とき
)
には
乞食
(
こじき
)
などが、この
石室
(
せきしつ
)
に
住
(
す
)
んだりしてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それで
葉
(
は
)
の
内部
(
ないぶ
)
に
色
(
いろ
)
のある
液
(
えき
)
を
含
(
ふく
)
んで、その
強
(
つよ
)
い
光
(
ひかり
)
を
遮
(
さへぎ
)
るわけで、つまり
若葉
(
わかば
)
が
自分自身
(
じぶんじしん
)
の
保護
(
ほご
)
をするのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
『
外部
(
ぐわいぶ
)
だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか……。いや
私
(
わたくし
)
には
然云
(
さうい
)
ふ
事
(
こと
)
は
少
(
すこ
)
しも
解
(
わか
)
らんです。
私
(
わたくし
)
の
知
(
し
)
つてゐる
事
(
こと
)
は
唯
(
たゞ
)
是丈
(
これだけ
)
です。』と、
彼
(
かれ
)
は
立上
(
たちあが
)
り、
怒
(
おこ
)
つた
眼
(
め
)
で
院長
(
ゐんちやう
)
を
睨
(
にら
)
み
付
(
つ
)
ける。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ばらばらと
櫓梯子
(
やぐらばしご
)
を
下
(
お
)
りると、ふたりは
真
(
ま
)
一
文字
(
もんじ
)
に
奥郭
(
おくぐるわ
)
の
内部
(
ないぶ
)
へはいった。そして、
岩壁
(
がんぺき
)
、
洞窟
(
どうくつ
)
を
利用
(
りよう
)
して
建
(
た
)
てられてある、とりでの
本丸
(
ほんまる
)
のなかへ走りこんだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
サーチライトのようないなずま
形
(
がた
)
の光が、さっと、ガラスまどを通して、
貨車
(
かしゃ
)
の
内部
(
ないぶ
)
へさしこんだ。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
要
(
えう
)
するに
彼
(
かれ
)
位
(
ぐらゐ
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
の
青年
(
せいねん
)
が、
一人前
(
いちにんまへ
)
の
人間
(
にんげん
)
になる
楷梯
(
かいてい
)
として、
修
(
をさ
)
むべき
事
(
こと
)
、
力
(
つと
)
むべき
事
(
こと
)
には、
内部
(
ないぶ
)
の
動搖
(
どうえう
)
やら、
外部
(
ぐわいぶ
)
の
束縛
(
そくばく
)
やらで、
一切
(
いつさい
)
手
(
て
)
が
着
(
つ
)
かなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
浪
(
なみ
)
の
江丸
(
えまる
)
で
本島
(
ほんたう
)
に
運
(
はこ
)
んで
來
(
き
)
た
諸
(
しよ
)
品
(
ひん
)
の
内
(
うち
)
にあつたので
直
(
たゞ
)
ちに
着手
(
ちやくしゆ
)
したが、
其爲
(
そのため
)
に
少
(
すく
)
なからぬ
勞力
(
ほねをり
)
と、
諸種
(
しよしゆ
)
の
重要
(
ぢゆうえう
)
なる
藥品等
(
やくひんとう
)
を
費
(
つひや
)
したは
勿論
(
もちろん
)
、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
内部
(
ないぶ
)
各室
(
かくしつ
)
の
裝飾用
(
さうしよくよう
)
にと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
類品
(
るゐひん
)
諸所
(
しよ/\
)
より出でたり。
之
(
これ
)
を作るには火山石の
適宜
(
てきぎ
)
の大さのものを
撰
(
えら
)
び凹み石を作ると
同樣
(
どうやう
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
を
經
(
へ
)
て、一
面
(
めん
)
に大なる凹みを
設
(
まふ
)
け、此凹みの
内部
(
ないぶ
)
をば
他
(
た
)
の石を以て
摩
(
す
)
り
减
(
へ
)
らしたるものなるべし
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
ピラミッドの
内部
(
ないぶ
)
に入りて
外光
(
ぐわいくわう
)
をのぞきて見たりかはるがはるに
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
けれど、
内部
(
ないぶ
)
では、やはり
他
(
た
)
の
客車
(
きゃくしゃ
)
に
乗
(
の
)
っている
人
(
ひと
)
たちと
同
(
おな
)
じようなことをいって、うわさをしていたにちがいありません。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
然
(
さ
)
うして
龕燈
(
がんどう
)
を
持
(
も
)
つ
手
(
て
)
を
横穴
(
よこあな
)
に
突出
(
つきだ
)
して、
内部
(
ないぶ
)
を
照
(
て
)
らして
見
(
み
)
やうとしたが、
其
(
その
)
光
(
ひかり
)
の
當
(
あた
)
る
部分
(
ぶぶん
)
は、
白氣
(
はくき
)
濛々
(
もう/\
)
として
物凄
(
ものすご
)
く、
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やら
少
(
すこ
)
しも
分
(
わか
)
らぬ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
石
(
いし
)
の
床
(
とこ
)
が
三方
(
さんぽう
)
に
設
(
まう
)
けて
死體
(
したい
)
を
置
(
お
)
くようになつてあつたり、
天井
(
てんじよう
)
に
家屋
(
かおく
)
の
屋根
(
やね
)
をまねてあるのもあつたり、
内部
(
ないぶ
)
に
刀劍
(
とうけん
)
の
形
(
かたち
)
を
彫
(
ほ
)
つたものなどがあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
金庫
(
きんこ
)
、
書庫
(
しよこ
)
、
土藏
(
どぞう
)
には
各
(
おの/\
)
の
大
(
おほ
)
きさに
相應
(
そうおう
)
する
器物
(
きぶつ
)
(
例
(
たと
)
へば
土藏
(
どぞう
)
ならばばけつ)に
水
(
みづ
)
を
入
(
い
)
れ
置
(
お
)
くこと。これは
内部
(
ないぶ
)
の
貴重品
(
きちようひん
)
の
蒸燒
(
むしやき
)
になるのを
防
(
ふせ
)
ぐためである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
その
葉
(
は
)
の
内部
(
ないぶ
)
の
葉緑粒
(
ようりよくりゆう
)
は、
毎日
(
まいにち
)
、
日光
(
につこう
)
の
力
(
ちから
)
をかりて、
空氣中
(
くうきちゆう
)
にある、
人間
(
にんげん
)
に
害
(
がい
)
をする
炭酸瓦斯
(
たんさんがす
)
も
吸
(
す
)
ひ、そのかはりに、
人間
(
にんげん
)
になくてはならない
酸素
(
さんそ
)
をはき
出
(
だ
)
して
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「
空
(
くう
)
の
空
(
くう
)
」だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか、
外部
(
ぐわいぶ
)
だとか、
苦痛
(
くつう
)
や、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
する
輕蔑
(
けいべつ
)
だとか、
眞正
(
しんせい
)
なる
幸福
(
かうふく
)
だとか、と
那麼言草
(
こんないひぐさ
)
は、
皆
(
みな
)
ロシヤの
怠惰者
(
なまけもの
)
に
適當
(
てきたう
)
してゐる
哲學
(
てつがく
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
とすれば、いずれ
内部
(
ないぶ
)
のようすを多少ながら聞きかじっているにそういあるまいから、ここへきたところを
捕
(
つか
)
まえて、いろいろその
後
(
ご
)
のことをさぐって見ようと思う。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨夜
(
さくや
)
の
大海嘯
(
おほつなみ
)
の
悽
(
すさ
)
まじき
光景
(
くわうけい
)
では、
其
(
その
)
十二の
樽
(
たる
)
の
最早
(
もはや
)
一個
(
いつこ
)
も
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
らぬ
事
(
こと
)
は
分
(
わか
)
つて
居
(
を
)
るが、それでも、
萬
(
まん
)
に
一
(
いち
)
もと
思
(
おも
)
つて、
吾等
(
われら
)
は
心
(
こゝろ
)
も
空
(
そら
)
に
洞中
(
どうちう
)
の
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
の
内部
(
ないぶ
)
に
驅付
(
かけつ
)
けて
見
(
み
)
たが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
おじいさんは、なにかいっているとみえて、
口
(
くち
)
だけは
動
(
うご
)
いていたが、ガラスの
内部
(
ないぶ
)
でいっているので、
声
(
こえ
)
がすこしも
聞
(
き
)
こえてきませんでした。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一
時
(
じ
)
は
天井
(
てんぜう
)
から
骨
(
ほね
)
がぶら
下
(
さが
)
つて
居
(
ゐ
)
るの、セメントで
内部
(
ないぶ
)
が
塗
(
ぬ
)
つて
有
(
あ
)
るのと、
高等野次馬
(
かうとうやじうま
)
の
騷
(
さは
)
ぎと
云
(
い
)
つたら
無
(
な
)
かつた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「
空
(
くう
)
の
空
(
くう
)
」だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか、
外部
(
がいぶ
)
だとか、
苦痛
(
くつう
)
や、
死
(
し
)
に
対
(
たい
)
する
軽蔑
(
けいべつ
)
だとか、
真正
(
しんせい
)
なる
幸福
(
こうふく
)
だとか、とこんな
言草
(
いいぐさ
)
は、
皆
(
みな
)
ロシヤの
怠惰者
(
なまけもの
)
に
適当
(
てきとう
)
している
哲学
(
てつがく
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
古墳
(
こふん
)
の
形
(
かたち
)
と、それから
外側
(
そとがは
)
に
立
(
た
)
つてゐた
埴輪
(
はにわ
)
について、たゞいま
一通
(
ひととほ
)
りお
話
(
はなし
)
したのでありますが、これからは、
古墳
(
こふん
)
の
内部
(
ないぶ
)
にある
石棺
(
せきかん
)
と
石室
(
せきしつ
)
のお
話
(
はなし
)
をいたしませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
ド、ド、ド、ドッと蛾次郎の
悲鳴
(
ひめい
)
が小屋の
内部
(
ないぶ
)
をたたきまわった。出口をさがしているのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは
遠方地震
(
えんぽうぢしん
)
の
觀測
(
かんそく
)
によつて、わが
地球
(
ちきゆう
)
の
内部
(
ないぶ
)
の
構造
(
こうぞう
)
を
推究
(
すいきゆう
)
する
仕方
(
しかた
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
未
(
ま
)
だ
實見
(
じつけん
)
はしませんが、
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とう
)
り、
海面
(
かいめん
)
から
餘程
(
よほど
)
高
(
たか
)
いあの
屏風岩
(
べうぶいわ
)
の
尖頭
(
せんとう
)
にも、
海草
(
かいさう
)
が
打上
(
うちあ
)
げられた
程
(
ほど
)
ですから、
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
の
内部
(
ないぶ
)
は
無論
(
むろん
)
海潮
(
かいてう
)
の
浸入
(
しんにう
)
のために、
大損害
(
だいそんがい
)
を
蒙
(
かうむ
)
つた
事
(
こと
)
でせう
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これは
木
(
き
)
は
夏
(
なつ
)
の
間
(
あひだ
)
はさかんに
生育
(
せいいく
)
する、
言葉
(
ことば
)
をかへて
言
(
い
)
へば
幹
(
みき
)
の
内部
(
ないぶ
)
の
細胞
(
さいぼう
)
がどん/\
生長
(
せいちよう
)
するのにたいして
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あひだ
)
はその
生長
(
せいちよう
)
がとまるため、
内部
(
ないぶ
)
の
細胞
(
さいぼう
)
も、そのまゝ、
伸
(
の
)
びないでゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
暗
(
くら
)
い
内部
(
ないぶ
)
には、
電燈
(
でんとう
)
がともっていました。そして、だんだんと
下
(
した
)
の
方
(
ほう
)
へ
深
(
ふか
)
くなっていて、
地下室
(
ちかしつ
)
になっていました。
彼
(
かれ
)
は、
段
(
だん
)
を
降
(
お
)
りかけました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
余
(
よ
)
が
出
(
だ
)
した
破片
(
はへん
)
の
内
(
うち
)
に、
内模樣
(
うちもやう
)
のある
土器
(
どき
)
の
内部
(
ないぶ
)
に
把手
(
とツて
)
を
有
(
ゆう
)
するのがある。これなぞも
珍品
(
ちんぴん
)
に
數
(
かぞ
)
ふべしだ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
外部
(
がいぶ
)
だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか……。いや
私
(
わたくし
)
にはそう
云
(
い
)
うことは
少
(
すこ
)
しも
解
(
わか
)
らんです。
私
(
わたくし
)
の
知
(
し
)
っていることはただこれだけです。』と、
彼
(
かれ
)
は
立上
(
たちあが
)
り、
怒
(
おこ
)
った
眼
(
め
)
で
院長
(
いんちょう
)
を
睨
(
にら
)
み
付
(
つ
)
ける。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
また
内部
(
ないぶ
)
から
蒸氣
(
じようき
)
を
吐
(
は
)
き
出
(
だ
)
すためぱん
形
(
がた
)
のものとなるのである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
けれどそのときは、
内部
(
ないぶ
)
はしんとして
人影
(
ひとかげ
)
がなかった。ちょうどそこへ、五、六
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
らがやってきて、ガラス
戸
(
ど
)
の
内側
(
うちがわ
)
をのぞいていました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
内部
(
ないぶ
)
に
電燈
(
でんとう
)
がともって、その
下
(
した
)
に三
人
(
にん
)
の
男
(
おとこ
)
が、
鉄板
(
てっぱん
)
を
運
(
はこ
)
んでいました。
男
(
おとこ
)
たちは、
幸三
(
こうぞう
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ました。
彼
(
かれ
)
は、
少年
(
しょうねん
)
にあいたいと
告
(
つ
)
げました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
の
小
(
ちい
)
さな
肉体
(
にくたい
)
と
可憐
(
かれん
)
な
魂
(
たましい
)
は、
病菌
(
びょうきん
)
が、
内部
(
ないぶ
)
から
侵蝕
(
しんしょく
)
するのと、これを
薬品
(
やくひん
)
で
抗争
(
こうそう
)
する、
外部
(
がいぶ
)
からの
刺激
(
しげき
)
とで、ほとんど
堪
(
た
)
えきれなかったのであります。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どの
家
(
いえ
)
も
戸
(
と
)
を
締
(
し
)
めてしまって、わずかに、
戸
(
と
)
のすきまから、
内部
(
ないぶ
)
に
点
(
とも
)
っている
燈火
(
ともしび
)
の
光
(
ひかり
)
が、
寒
(
さむ
)
い、さびしい
外
(
そと
)
の
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
に、
幽
(
かす
)
かな
光
(
ひかり
)
を
送
(
おく
)
っているばかりでありました。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それらの
内部
(
ないぶ
)
には、
独立
(
どくりつ
)
した
子供部屋
(
こどもべや
)
があり、またどの
室
(
しつ
)
にも
暖房装置
(
だんぼうそうち
)
は
行
(
ゆ
)
き
届
(
とど
)
いているであろう。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう
考
(
かんが
)
えると、
彼
(
かれ
)
は、
歩
(
ある
)
きながら
感慨無量
(
かんがいむりょう
)
なのでした。
記憶
(
きおく
)
に
残
(
のこ
)
る
床屋
(
とこや
)
があったので
入
(
はい
)
りました。もちろん
主人
(
しゅじん
)
もちがっていれば、
内部
(
ないぶ
)
のようすも
変
(
か
)
わっていました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤
(
あか
)
いガラスをとおして、
内部
(
ないぶ
)
をのぞくと、いくつか、
影
(
かげ
)
が
動
(
うご
)
いています。じっと
見
(
み
)
るとおじいさんが、
腰
(
こし
)
かけていました。また、いつか、
旅
(
たび
)
へ
出
(
で
)
かけた
若
(
わか
)
もの
夫婦
(
ふうふ
)
がいました。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
悲壮
(
ひそう
)
な
気持
(
きも
)
ちで、
門
(
もん
)
を
入
(
はい
)
ろうとすると、
内部
(
ないぶ
)
からがやがや
人声
(
ひとごえ
)
がきこえました。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
墓地
(
ぼち
)
を
過
(
す
)
ぎて、
丘
(
おか
)
にさしかかりますと、そこには
大
(
おお
)
きな
病院
(
びょういん
)
があります。
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
を
長
(
なが
)
くうしろに
垂
(
た
)
らした
姉
(
あね
)
は、
病院
(
びょういん
)
の
内部
(
ないぶ
)
に
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
んで、
病人
(
びょうにん
)
のいるへやを、一つ一つのぞいて
歩
(
ある
)
きました。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“内部”の意味
《名詞》
内 部 (ないぶ)
仕切りの中の方。
集団の中。
(出典:Wiktionary)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
“内部”で始まる語句
内部状態
内部韻律
内部の生命
内部の韻律