“櫓梯子”の読み方と例文
読み方割合
やぐらばしご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ばらばらと櫓梯子やぐらばしごりると、ふたりは文字もんじ奥郭おくぐるわ内部ないぶへはいった。そして、岩壁がんぺき洞窟どうくつ利用りようしててられてある、とりでの本丸ほんまるのなかへ走りこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ええ、さっき、叔父さまが、櫓梯子やぐらばしごの下で、かんかんにお叱りになった又兵衛長頼です。叔父さま、もう一ぺん叱ってやってください。又兵衛は、大莫迦ばか者ですから」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
櫓梯子やぐらばしごは急で足下も暗く、三層も階を重ねている。利長は、ととととと先へ駈け降りて行った。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)