オーク)” の例文
例の暗褐色のオークの骨組を白堊の壁の上にむきだして、ストラトフォドで見た同種の樣式よりは少し田舍臭くせせこましく出來てるが、一階よりも二階、二階よりも三階と
ウォリクの城 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
入り口から引き続いて長い廊下一面に敷き詰めた絨緞じゅうたんにも、どっしりとしたオークの椅子卓子テーブルやあるいは、重く垂れたとばり、そこから見えるよく手入れのゆき届いた美しい庭の芝生や木立ち等
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
トインビーの等身大肖像画が壁にかかり大きなロンドン市紋章がオークの渋い腰羽目に向ってきわめて英国風にエナメルの紅と金を輝やかせつつ欄間にかかっている。タイムス。デイリー・メイル。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
通された部屋は食堂で、大きな煖炉があり、家具はオークづくめで、オークの円テイブルがまん中に置かれ、窓の下にはダフォディルの鉢が並んで、鳥籠には青いインコが飼ってあった。
シェイクスピアの郷里 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
オークの腰羽目をもった天井の高い室がある。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
天井にも葺き下しにも太いオークの肋骨がふんだんに使われ、ゆかも柱も、棚も鏡台も、椅子もテイブルも寝台も、皆オークで、暖炉も似合わしく大きく、すべてがっちりして薄手なところがなく
シェイクスピアの郷里 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
漆喰の白壁には太いオークゆがみなりに竪横に組み合わされてある。
シェイクスピアの郷里 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)