“梨本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なしもと75.0%
なしのもと25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とらわれの僧忠円は、宮が梶井の梨本なしもと門跡もんぜきとしておわした頃の侍僧じそうである。べつな意味では近臣といってもいい。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いいかね、皮切りだからどうせおかしいよ、しつこしと、笑っちゃいかん、しつこしと人はいえども八重桜盛りながきはうれしかりけり、はははは梨本なしもと跣足はだしだろう
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
誰あろう高貴の御方おんかたこそ、今上きんじょう第一の皇子みこにましまし、文保二年二月二十六日、仏門に帰せられ比叡山に上らせられ、梨本なしのもと門跡とならせられた、尊雲法親王に御在おわされたからであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)