“としは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年端71.1%
年歯18.4%
年齢5.3%
年齡2.6%
齢端2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なるほど、其方そちはまだ年端としはもゆかぬ。御後室と丹波と、予とのあいだに、いかなるもつれが深まりつつあるか、よくは知らぬのであろう」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
竹「何卒どうぞしておとゝに会いたい、年歯としはもいかない事であるから、また梅三郎にあざむかれて、途中で不慮の事でも有ってはならん」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
年齢としはのいかぬ小僧たちに、色恋ざたがあろうとは思えない。疑わしいのは、手代六人と、番頭三人の九名です。
吠面ほえづらさかいて、泣偶人なきにんぎゃうめ、幸福しあはせをば幸福しあはせともおもひをらいで、「嫁入よめいりはせぬ」の、「こひらぬ」の、「まだ年齡としはがゆかぬ」の、「ゆるしてくだされい」の、とぬかしをる。
だが、同時に、齢端としはの行かぬ、世間知らずの娘が、そんな——由羅を刺すというような大任ができるだろうかと、心配になった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)