“おとし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
24.1%
20.7%
10.3%
遺失6.9%
御年6.9%
御年齢6.9%
年齡3.4%
3.4%
御年歯3.4%
御歳3.4%
流浄3.4%
落板3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、彼女はその品々について全く覚えがなく、だれかが彼女をおとしいれるために用意して置いた偽証に相違ないと主張した。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そのベルナルドオを難ずる詞は、多少我創痍さういそゝぐ藥油となりたれども、アヌンチヤタをおとしむる詞は、わが容易たやすく首肯し難きところなりき。
琴柱ことじにも使われましたが、三絃さんげんの盛んな頃はそれに使うばちの需要がおびただしいのでしたから、撥おとしが根附の材料に多く使われたのですが、低級の人が用いるので、名のある人たちが
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
うむ、解るまいと思って人の聞くのもはばからず、英語ですっかり白状した。つまり百円をえばにしてみんなを釣ったのだ。遺失おとしたもないものだ、時計は現在持っている。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「もう御年おとし所爲せゐよ」とつてしろえりうしろまはつて襯衣しやつけた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「貴方の足に出来ている肉腫は珍らしい大きなものですが……当病院の標本に頂戴出来ませんでしょうか。無論お名前なぞは書きませぬ。ただ御年齢おとしと病歴だけ書かして頂くのですが、如何いかがでしょうか……イヤ。大きに有り難う。それでは……」
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
乳母 はい/\、ぞんじてをりますとも、ぢゃうさまの年齡おとしなら、何時間なんじかんふことまで。
年も私とほとんど同じ位だとも知っていた。うるうの月に生まれて、五行のうちの土が欠けていたというので、彼のお父さんが閏土と名づけたのであった。彼はおとしをかけて小鳥を捉えるのが上手であった。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「どうして? あなたがた御年歯おとしを伺ったのが意地が悪いの」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
カムヌナカハミミの命は、天下をお治めになりました。すべてこのカムヤマトイハレ彦の天皇は、御歳おとし百三十七歳、御陵は畝傍山の北の方の白檮かしにあります。
午時ひる過ぎて二三時、昨夜ゆうべあか流浄おとして、今夜の玉とみがくべき湯の時刻にもなッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
あろうしたと見えて此様こないこわれて役にたゝんが、落板おとしはまだ使える、此の落板に合わしてい塩梅に拵えてもらいたいもんじゃ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とがおとしいれる而已のみならず其妻に不義ふぎを申し掛しだん不屆ふとゞきの至なりよつて二百五十ぺう召上めしあげられおも刑罪けいざいにもしよせらるべき處格別かくべつ御慈悲おじひを以打首うちくびつぎに七助事主人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)