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陥
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おとし
ふりがな文庫
“
陥
(
おとし
)” の例文
旧字:
陷
「われ
雪水
(
ゆきみず
)
をもて身を洗い、
灰汁
(
あく
)
をもて手を
潔
(
きよ
)
むるとも、汝われを汚らわしき穴の中に
陥
(
おとし
)
いれ給わん、しかしてわが衣も我を
厭
(
いと
)
うに至らん」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
だが、彼女はその品々について全く覚えがなく、だれかが彼女を
陥
(
おとし
)
いれるために用意して置いた偽証に相違ないと主張した。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その苦痛が、そう云う運命にあの男を
陥
(
おとし
)
いれたのであろう。そこでこうして、この別荘の冬の王になっている。
冬の王
(新字新仮名)
/
ハンス・ランド
(著)
稲代はかかる悲運に
陥
(
おとし
)
いれた種蒔の若者達を、極悪の
敵
(
かたき
)
と呪わずにはいられなかった。けれどもどこの誰やら暗闇の出来事とて、もとより知れようはずがなかった。
怪異暗闇祭
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
これは当時の諸侯としては類のない事ではなかつたが、それが誇大に言ひ
做
(
な
)
され、意外に早く幕府に聞えたには、綱宗を
陥
(
おとし
)
れようとしてゐた人達の手伝があつたものと見える。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
自分が藤尾を
陥
(
おとし
)
いれるにしても、藤尾が自分を陥いれるにしても、二人の間に取り返しのつかぬ関係が出来そうな際どい約束を、素知らぬ顔で結んだのみか、今実行にとりかかろうと云う矢先に
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
抽斎は『老子』を
尊崇
(
そんそう
)
せんがために、先ずこれをヂスクレヂイに
陥
(
おとし
)
いれた仙術を、道教の
畛域
(
しんいき
)
外に
逐
(
お
)
うことを
謀
(
はか
)
った。これは早く
清
(
しん
)
の
方維甸
(
ほういでん
)
が
嘉慶板
(
かけいばん
)
の『
抱朴子
(
ほうぼくし
)
』に序して弁じた所である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
陥
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
“陥”を含む語句
陥落
陥没
陥穽
欠陥
陥入
陥阱
陥込
陥欠
陥擠
陥滅
陥穴
陥穿
陥溺
陥没地震
陥没地
陥窪
陥殺
陥羂
陥隔
陥擠山
...