“畛域”の読み方と例文
読み方割合
しんいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ちせっかく憲法に由って定まった権利の畛域しんいきを、後から軽々しく蹂躪せられまいとする考え即ちこれである。
今はもはや、歴史的には意義のあるこの称呼とそれによって作られた人為の畛域しんいきとに拘泥すべき時ではない。
その畛域しんいき内に池田氏の墓が数基並んで立っていたことを記憶している。墓には多く誌銘が刻してあった。然るに近い頃に嶺松寺は廃寺になったというのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)