“陥欠”の読み方と例文
読み方割合
かんけつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文学の目的が直接にこのへいを救うにあるかどうかは問題外としても情操文学がこの陥欠かんけつを補う効果を有し得る事はたしかであります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
でこう云う事は、何か陥欠かんけつがあると起るもので、事件その物を見ると何だか生徒だけがわるいようであるが、その真相を極めると責任はかえって学校にあるかも知れない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いないとみずから欺いているのだ。——どんな社会だって陥欠かんけつのない社会はあるまい」
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)