“陥擠”の読み方と例文
読み方割合
かんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、過去の自分の生活のいろいろなそうを、心の中に思い出してみた。都におけるいろいろな暗闘、陥擠かんせい、戦争、権勢の争奪、それからくる嫉妬、反感、憎悪。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
自分の運命の陥擠かんせいであるものはこの恋である、源氏を忘れないことは自分を滅ぼす道であるということを過去よりもまた強く思っておいでになる御様子であったから手が出ないのである。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
かくの如くして教育せられたる児が、人とりたる後において、たとひ刑法上の大罪を犯すに至らざるも、一身の利のために他人を陥擠かんせいするなどは、尋常の事として敢て悪事とも思はざるべし。
病牀譫語 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)