“陥込”の読み方と例文
旧字:陷込
読み方割合
おちこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこまで、聴いたとき、美奈子は自分の立っている廊下の床が、ズーッと陥込おちこむような感じがしたかと思うと、支配人がおどろいて彼女の右の肩口を捕えていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
なまじ足手まといがなくて反ってよかったとしても、相手の警備の行届いきとどいているのに驚いている頃は、巧妙に作られた罠に陥込おちこんで、免れようもなく羽搏はばたいていたのでした。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「これはとてもいかん。むしろ廃殿の中で眠った方が得策だ」と早速天幕を疊み、一同はまたもやゾロゾロと、のきは傾き、壁板は倒れ、床は朽ちて陥込おちこんでいる廃殿にのぼ
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)