“おとしい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
78.8%
13.5%
陥入4.8%
1.0%
陥落1.0%
陷入1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだその他に商業上の利害の反目からフランシスコ・ザヹリオ以来日本の貿易と布教とを一手に占めてゐた葡萄牙ポルトガル人をおとしいれようとして
二言目ふたことめにはお金がかかるお金がかかると云ひ、藝術の作品を金錢に計量しなくては承知しない母親の態度にもあきたらず、こんな迷惑な地位に自分をおとしい
そりゃ、叔父さん、相場師の社会と来たら、実にひどいものです。同輩を陥入おとしいれることなぞは、何とも思ってやしません。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
また曰く、「近日の事、名は親切なれども、実は人を陥阱かんせいおとしいるるなり。もし貴国引き去らずんば、名を正し罪を責め宇内うだいに暴白せん」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかし某の兵法をもってすれば陥落おとしいれることも容易である。一手は下野しもつけ日光山に立籠もることも肝要でござろう。華麗を極めた東照宮を焼き立てるのも一興じゃ
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平次は靜かに反問しましたが、話が少しうま過ぎて、彦太郎を陷入おとしいれるためのこしらへごとのやうでもあります。