“としのころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年齢33.3%
年紀22.2%
妙齢11.1%
年歯11.1%
年頃11.1%
年齡11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伸子は年齢としのころ二十三、四であろうけれども、どちらかと云えば弾力的な肥り方で、顔と云い体躯たいくの線と云い、その輪廓がフランドル派の女人を髣髴ほうふつとさせる。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あるじ一〇あふごをとりて走り出で、の方を見るに、年紀としのころ一一五旬いそぢにちかき老僧の、かしら紺染あをぞめ一二巾をかづき、身に墨衣のれたるを穿て、一三つつみたる物を背におひたるが、つゑをもてさしまねき
河童頭かっぱあたまの、妙齢としのころ十八九歳ばかりとも見える Made in Japan のお嬢さんが坐っていて、御者の唄う歌に調あわせて手拍子を打っているのである。
紳士は年歯としのころ二十六七なるべく、長高たけたかく、好き程に肥えて、色は玉のやうなるにほほあたりには薄紅うすくれなゐを帯びて、額厚く、口大きく、あぎとは左右にはびこりて、面積の広き顔はやや正方形をせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
きつて來りつゝ居合はせし善六に向ひたづぬる樣に昨日年頃としのころ十八九の女の黒縮緬くろちりめんに八丈の小袖を襲着かさねぎせしがもし此道筋このみちすぢを通りしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かけあげなと言れてハイと答へなし勝手口かつてぐちより立出るは娘なる年齡としのころまだ十七か十八こうまつの常磐のいろふかき緑の髮は油氣あぶらけも拔れどぬけ天然てんねん美貌びばうは彌生の花にも増り又中秋なかあき新月にひづきにもおとらぬ程なる一個の佳人かじん身にはたへなる針目衣はりめぎぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)