“紺染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんぞめ80.0%
あをぞめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風折烏帽子かざおりえぼしむらさき懸緒かけおを着けたに負けない気で、この大島守は、紺染こんぞめ鎧直垂よろいひたたれの下に、白き菊綴きくとじなして、上には紫の陣羽織。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
阿波藍あわあい」といって、日本全土に行き渡り、おそらく紺屋こうやという紺屋、皆多かれ少かれここの藍を用いました。それというのもかつては吾々の着物のほとんど凡てが紺染こんぞめであったからによります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
一二八聞くとならばここに来れとて、一二九簀子すのこの前のたひらなる石の上に座せしめて、みづからかづき給ふ紺染あをぞめの巾を脱ぎて僧がかうべに帔かしめ、一三〇証道しようだうの歌の二句を授け給ふ。
あるじ一〇あふごをとりて走り出で、の方を見るに、年紀としのころ一一五旬いそぢにちかき老僧の、かしら紺染あをぞめ一二巾をかづき、身に墨衣のれたるを穿て、一三つつみたる物を背におひたるが、つゑをもてさしまねき