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年歯
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としは
ふりがな文庫
“
年歯
(
としは
)” の例文
旧字:
年齒
それをただ
年歯
(
としは
)
の行かないためとのみ解釈した御常の観察は、むしろ簡単に過ぎた。彼は心のうちで彼女のこうした態度を忌み
悪
(
にく
)
んだのである。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
竹「
何卒
(
どうぞ
)
して
弟
(
おとゝ
)
に会いたい、
年歯
(
としは
)
もいかない事であるから、また梅三郎に
欺
(
あざむ
)
かれて、途中で不慮の事でも有ってはならん」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そのとき次郎右衛門の
年歯
(
としは
)
もまだ壮年だったから、修行中、安房の
夷隅
(
いすみ
)
郡にのこしてあった老母も、やがて彼の新邸に迎えられたであろうし、以後、いよいよ道に
研鑚
(
けんさん
)
し
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そなたは
年歯
(
としは
)
も行かぬことなり、まして女子のことでもあるから、萬一敵に見出されてもあながち無慈悲には扱うまい、兎に角此の場は最期を急がず、逃げられるだけ逃げて見よ
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
まだおそらく十か十一くらいの
年歯
(
としは
)
だろうと思われるのに、手おけを片手にしながら、さっさと井戸ばたへ出ていったものでしたから、鼻をつままれて少しくぼんやりとしてしまったものは
右門捕物帖:06 なぞの八卦見
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
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「それがよい」「それがよい——」と
谺
(
こだま
)
のように他の声が応じていた。
年歯
(
としは
)
も行かないものに大人の労苦は重すぎると思うのだ。自分が背負わされる分には、重ければ重いほど力んでも見せよう。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
年歯
(
としは
)
も行かない同士の無分別から起ったこととすれば、責められてよいのは監督不行届な両方の家庭で、少くともこいさんについては、兄さんは
勿論
(
もちろん
)
私にだって一部の責任がないとは云えない
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“年歯”の意味
《名詞》
年齢。齢。年。
(出典:Wiktionary)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
歯
常用漢字
小3
部首:⽌
12画
“年歯”で始まる語句
年歯上
年歯風采