“研鑚”の読み方と例文
読み方割合
けんさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがしはすでに老年のこと、あなたはなお春秋に富む身、どうかそれを研鑚けんさんし、完成して、あなた独自の一流をおこして下さい。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋の日和ひよりと豊かな果樹園とに寄ってくるはえの群れしか君は見ていない。勤勉な蜜蜂みつばちの巣、働きの都、研鑚けんさんの熱、それを君は眼に留めたことがないんだ。
されば風早學士は、自然哲學者として甚だ説が多い。また研鑚けんさんも深い。雖然けれども學士はだヘッケル氏の所謂「熟せる實」とならざる故を以て其の薀蓄うんちくの斷片零碎をすら世に發表せぬ。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)