“研桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおけ50.0%
とぎおけ25.0%
とぎをけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刀は、いうまでもなく、いつもの長刀物干竿ものほしざお厨子野ずしの耕介が研桶とおけに古い錆垢さびあかを落して光芒こうぼうを改めて以来、近頃しきりと、血にかわいて、血をむさぼりたがっている刀である。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
引窓から白い月明りがしこんでいる下に、童子は、研桶とぎおけを据え、刃渡り一尺五、六寸の野差刀のざしを持って、一心にやいばをかけているのであった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
をんな研桶とぎをけうたとの二つのこゑ錯綜さくそうしつゝあるあひだにも木陰こかげたゝずをとこのけはひをさとほどみゝ神經しんけい興奮こうふんしてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)