研桶とおけ)” の例文
刀は、いうまでもなく、いつもの長刀物干竿ものほしざお厨子野ずしの耕介が研桶とおけに古い錆垢さびあかを落して光芒こうぼうを改めて以来、近頃しきりと、血にかわいて、血をむさぼりたがっている刀である。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、いきなり蹴飛ばして、研桶とおけの水を頭からぶッかけた。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)