“研師”の読み方と例文
読み方割合
とぎし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何かのクサビになるだろうと、この間、研師とぎし大黒宗理の店さきで、そこにいた職人の道具箱からソッと一本かすめておいた品物だ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は児戯に類した言によっておのれを飾りはしない。もとより下層の者には、乞食や研師とぎしみじめなやつらには、何かがなくてはならない。
夏が過ぎ、水の澄み工合がきまると、町の諸方から刀研師とぎしが呼び出され、腰の物お手入れが始まりかけていた。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)