“研磨”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
けんま83.3%
とぎす16.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爾来研磨けんま幾星霜いくせいそう、千葉道場の四天王たる、庄司しょうじ弁吉、海保かいほ半平、井上八郎、塚田幸平、これらの儕輩せいはいにぬきんでて、実に今では一人武者であった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さて、その鋳型に「湯」をそそぐ第三工程ののちに、第四工程として仕上げ作業がある。鋳造された品物の砂落し、研磨けんま、それの組立や塗装もこの工程にはいっているが、これはフキの日にはやらない。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
しかし、こう三人三様な性格が、ひとつになって、諸国を周遊して少しもまなかったのは、それが単なる生活の方便ではなく、師弟ともに、武者修行としての「道」ひとつへ研磨けんまを志していることに変りはないからであった。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとりは伊藤一刀斎、供の者は、善鬼ぜんきとかいう弟子だそうです。——その一刀斎へ、地摺の青眼どのが、問われたことには、それがし、師匠よりかつて、地摺の青眼という秘太刀を習い、年来研磨けんまして、天下に敵無き自信を持ち得るにいたった。聞くならくあなたは一刀流の達人とか。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人の中に二種の相背反せる性あり、一は研磨けんましたるもの、一は蕃野なるもの、「徳」と云ひ、「善」と云ひ、「潔」と云ひ、「聖」といふ、是等のものは研磨の後に来る、而して別に「情」の如き、「慾」の如き、是等のものは常に裸躰ならんことを慕ひて、ほしいまゝに繋禁を脱せんことを願ふ。
智者の鼻は研磨とぎすまされた心鏡の光を現わしております。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)