年齢どし)” の例文
旧字:年齡
亡くなった本郷の甥とはおな年齢どしにも当たるし、それに幼い時分の遊び友だちでもあったので、その告別式には次郎が出かけて行くことになった。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お民はそのそばにいておな年齢どしあによめがすることを見ている。周囲には、小娘のおくめも母親のお民に連れられて馬籠の方から来ていて、手鞠てまりの遊びなぞに余念もない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
どうかすると、弘は隣の家の同い年齢どしぐらいな遊友達の娘の手を引いて来て、互に髪を振ったり、腰に着けた巾着きんちゃくの鈴を鳴らしたりして、わっしょいわっしょいと捨吉の見ている前を通過ぎた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)