“としかっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年恰好76.5%
年格好11.8%
年紀恰好5.9%
齢恰好5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主婦と云うのは、眼のくぼんだ、鼻のしゃくれた、あごと頬のとがった、鋭い顔の女で、ちょっと見ると、年恰好としかっこうの判断ができないほど、女性を超越している。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「お茶汲ですもの、装束しょうぞくは皆んな主人のお仕着せですよ。同じあわせに同じ帯、後ろから見ちゃ、お房とお萩はちょいと見分けがつかない程で——きりょうも年格好としかっこうも、身体つきまでよく似ていますよ」
お前さんぐらいな年紀恰好としかっこうじゃ、小児こどもの持っているものなんか、引奪ひったくっても自分がほしい時だのに、そうやってちっとずつみんなからもらうお小遣で、あのに何か買ってくれてさ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は別にその人の家に招かれました。私と同じ位の齢恰好としかっこうと思いました。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)