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庭口
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にはぐち
ふりがな文庫
“
庭口
(
にはぐち
)” の例文
云號
(
いひなづけ
)
と思ひ居る事の
嬉敷
(
うれしく
)
は思へども利兵衞殿の
心底
(
しんてい
)
變
(
かは
)
りなければお菊に
逢
(
あふ
)
まじと云をお竹は
無理
(
むり
)
に吉三郎を
連來
(
つれきた
)
り今度は
新道
(
しんみち
)
へ廻り
庭口
(
にはぐち
)
の切戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二人は一緒にかう云つて
庭口
(
にはぐち
)
から出て行つた。鏡子は二
間
(
けん
)
程
後
(
あと
)
から歩いて
行
(
ゆ
)
くのであつた。車屋の角迄
行
(
ゆ
)
くと、忘れて居るのであらうと思つて居た母親を見返つて
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
いつか
話
(
はな
)
した
錦繪
(
にしきゑ
)
を
見
(
み
)
せるからお
寄
(
よ
)
りな、
種々
(
いろ/\
)
のがあるからと
袖
(
そで
)
を
捉
(
と
)
らへて
離
(
はな
)
れぬに、
美登利
(
みどり
)
は
無言
(
むごん
)
にうなづいて、
佗
(
わ
)
びた
折戸
(
をりど
)
の
庭口
(
にはぐち
)
より
入
(
い
)
れば、
廣
(
ひろ
)
からねども、
鉢
(
はち
)
ものをかしく
並
(
なら
)
びて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
足
(
た
)
し
立出
(
たちいで
)
見れば水はなく向ふの
家
(
いへ
)
に話しの
老人
(
らうじん
)
障子を
開
(
ひら
)
きて書を
讀
(
よみ
)
ゐたるに是なる可しと
庭口
(
にはぐち
)
より進み入つゝ
小腰
(
こごし
)
を
屈
(
かゞ
)
め
眞
(
まこと
)
に申し兼たれどもお
水
(
みづ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
悔恨の銀の色の
錘
(
おもり
)
を胸に置かれた鏡子が
庭口
(
にはぐち
)
から入つて行つた時、書斎の敷居の上に坐つて英也は新聞を見て居た。座敷の
縁
(
えん
)
ではお照がまだ榮子に
乳
(
ちゝ
)
を含ませて居た。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
庭口
(
にはぐち
)
も
明
(
あ
)
け
放
(
ぱな
)
して、
嘸
(
さぞ
)
かし
貴郎
(
あなた
)
のお
怒
(
おこ
)
り
遊
(
あそば
)
した
事
(
こと
)
と
氣
(
き
)
が
氣
(
き
)
では
無
(
な
)
かつたなれど、
病人
(
びやうにん
)
見捨
(
みす
)
てゝ
歸
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
もならず、
今日
(
けふ
)
も
此
(
この
)
やうに
遲
(
おそ
)
くまで
居
(
お
)
りまして、
何處
(
どこ
)
までも
私
(
わたし
)
が
惡
(
わろ
)
う
御座
(
ござ
)
んするほどに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
相續
(
さうぞく
)
致すべしと有て又忠八も
庭口
(
にはぐち
)
より召れ
太守
(
たいしゆ
)
へ目見を
免
(
ゆる
)
され其方
賤
(
いやし
)
き若黨の身にて主人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と云つて
庭口
(
にはぐち
)
から出た
後
(
あと
)
で外の家族は
朝飯
(
あさげ
)
の膳に着いた。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
此儘
(
このまゝ
)
すぐにとそこ/\
身仕度
(
みじたく
)
して
庭口
(
にはぐち
)
出
(
い
)
でんとする
途端
(
とたん
)
孃
(
ぢやう
)
さま
今日
(
けふ
)
もお
出
(
で
)
かけか
何處
(
どこ
)
へぞと
勘藏
(
かんざう
)
がぎろ/\
目
(
め
)
恐
(
おそ
)
ろしけれど
臆
(
おく
)
してなるまじと
態
(
わざ
)
とつくる
笑顏
(
ゑがほ
)
愛
(
あい
)
らしく
今日
(
けふ
)
もとは
勘藏
(
かんざう
)
酷
(
ひど
)
いぞや
今日
(
けふ
)
はと
言
(
い
)
はねばてにを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いとゞしく
御不愍
(
ごふびん
)
がり
扨
(
さて
)
は
親
(
おや
)
も
無
(
な
)
き
人
(
ひと
)
か
憐
(
あは
)
れのことや
先
(
まづ
)
庭口
(
にはぐち
)
より
我
(
わ
)
が
部屋
(
へや
)
まで
來
(
こ
)
よ
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
も
聞
(
き
)
きたしとて
連
(
つ
)
れ
給
(
たま
)
ひぬ
今
(
いま
)
こそ
目馴
(
めな
)
れたれ
御座敷
(
おざしき
)
の
結搆
(
けつこう
)
お
庭
(
には
)
のたゝずまひ
華族
(
くわぞく
)
さまにやと
疑
(
うた
)
がひしは
一
(
いつ
)
に
孃
(
ぢやう
)
さまの
御言語容姿
(
おものごし
)
にも
依
(
よ
)
りし
物
(
もの
)
か
其
(
その
)
お
美
(
うつ
)
くしき
孃
(
ぢやう
)
さま
御親切
(
ごしんせつ
)
にも
女子同志
(
をなごどうし
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“庭”で始まる語句
庭
庭前
庭面
庭下駄
庭先
庭園
庭訓
庭樹
庭掃
庭燎