“遠々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とほどほ37.5%
とほ/″\25.0%
とおとお12.5%
とお/″\12.5%
をんをん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水仙と寒菊の影、現なくうつらふ観れば、現なし、さびしかりけり。近々ちかぢかと啼き翔る鵯、遠々とほどほとひびく浪の。誰か世を常なしと云ふ、久しともかなしともへ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
をとこ女蕩をんなたらしの浮氣うはきもの、近頃ちかごろあによめ年増振としまぶりけて、多日しばらく遠々とほ/″\しくなつてたが、一二年いちにねんふか馴染なじんでたのであつた。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「何を言うのだねえ、お前は。姉さん達やお前が可愛いばかりに遠々とおとおしい処をうして来たのじゃないか」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
老「五郎治殿、誠に今日きょう遠々とお/″\の処御苦労に存じます、只今の事はかみへ仰せ上げられんように、何もござりませんが一献いっこん差上げる支度になって居りますから、あの紅葉もみじへ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おそるるひまに聞きわきぬ、過去遠々をんをんをここに。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)