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摸
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も
ふりがな文庫
“
摸
(
も
)” の例文
深川の三十三間堂は、京の三十三間堂を
摸
(
も
)
して造つたもので、維新近くまで通し矢の
催
(
もよほ
)
しがあり、
矢數帳
(
やかずちやう
)
が今でも遺つてをります。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
われは心ともなく手を伸べて身邊を
摸
(
も
)
し、何物とも知られぬながら、竪き物の手に觸るゝを覺えて、しかとこれに取り付きたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
唐制に
摸
(
も
)
して位階も定め服色も定め年号も定めおき
唐
(
から
)
ぶりたる
冠衣
(
かんい
)
を
著
(
つ
)
け候とも日本人が組織したる政府は日本政府と可申候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
大体石屋根は日本で極めて珍らしく、
越前
(
えちぜん
)
や紀伊に多少あると聞いたが、それは皆普通の屋根瓦を
摸
(
も
)
した形である。
野州の石屋根
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
大伽藍のように壮麗な側壁、天空を
摸
(
も
)
した高い天井、輝き渡った床と円柱、アフガンの厚ぼったい緋の
絨氈
(
じゅうたん
)
。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
現
(
げん
)
に
土器
(
どき
)
底面中
(
ていめんちう
)
には
網代形
(
あじろかた
)
の
痕
(
あと
)
有るもの有り、土器形状
模様
(
もよう
)
中には明かに籠の形を
摸
(
も
)
したるもの有り、コロボックルが籠の
類
(
るい
)
を有せし事は
推知
(
すいち
)
し得べきなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
彼は俳句に得たると同じ趣味を絵画に現わしたり、もとより古人の
粉本
(
ふんぽん
)
を
摸
(
も
)
し意匠を
剽竊
(
ひょうせつ
)
することをなさざりき。
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
土噐の形状中には
籠
(
かご
)
の
形
(
かた
)
を
摸
(
も
)
せしものも有れは此考へは一概に
空想
(
くうそう
)
なりとは云ふ可からす。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
今までこれらのものの存在を
見棄
(
みす
)
てたのは自覚の不足に
依
(
よ
)
る。どの公な物産陳列所も、申し合せでもしたかのようにその地方の固有のものを
陳
(
なら
)
べない。そうして
都風
(
みやこふう
)
を
摸
(
も
)
したものを目指している。
地方の民芸
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
土佐派
狩野派
(
かのうは
)
などいふ流派
盛
(
さかん
)
になりゆき古の画を学び師の筆を
摸
(
も
)
するに至りて
復
(
また
)
画に新趣味といふ事なくなりたりと覚ゆ。こは画の上のみにはあらず歌もしかなり。(二月一日)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
かの
魚彦
(
なひこ
)
がいたずらに『万葉』の語句を模して『万葉』の精神を失えるに比すれば、曙覧が語句を
摸
(
も
)
せずしてかえって『万葉』の精神を伝えたる伎倆は同日に語るべきにあらず。
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
摸
漢検準1級
部首:⼿
13画
“摸”を含む語句
掏摸
相摸
摸型
摸傚
摸索
摸様
自摸
摸牌
摸寫
相摸国
暗中摸索
摸写
摸倣
掬摸
女掏摸
相摸國高座郡
相摸守殿
相摸國
網摸様燈籠菊桐
相摸守高時
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