“半月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんつき66.7%
はんげつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう、半月はんつきもたちゃ、すいかだってめずらしくはない。いまならってもれるだろう。」と、主人しゅじんは、つけくわえていいました。
初夏の不思議 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから半月はんつきばかりたったのちです。僕はどんより曇っているせいか、何をする気もなかったものですから、池のある庭へおりてきました。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
蒲鉾かまぼこことをはべん、はべんをふかしとふ。すなは紅白こうはくのはべんなり。みないたについたまゝを半月はんげつそろへて鉢肴はちざかなる。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すすきの穂を丸く曲げて、左右から重なる金のきらめく中に織り出した半月はんげつの数は分からず。幅広に腰をおおう藤尾の帯を一尺隔てて宗近むねちか君と甲野こうのさんが立っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)