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半月
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はんげつ
ふりがな文庫
“
半月
(
はんげつ
)” の例文
蒲鉾
(
かまぼこ
)
の
事
(
こと
)
をはべん、はべんをふかしと
言
(
い
)
ふ。
即
(
すなは
)
ち
紅白
(
こうはく
)
のはべんなり。
皆
(
みな
)
板
(
いた
)
についたまゝを
半月
(
はんげつ
)
に
揃
(
そろ
)
へて
鉢肴
(
はちざかな
)
に
裝
(
も
)
る。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄
(
すすき
)
の穂を丸く曲げて、左右から重なる金の
閃
(
きらめ
)
く中に織り出した
半月
(
はんげつ
)
の数は分からず。幅広に腰を
蔽
(
おお
)
う藤尾の帯を一尺隔てて
宗近
(
むねちか
)
君と
甲野
(
こうの
)
さんが立っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
七日の
半月
(
はんげつ
)
が空にあるほか、世良田をはじめ、新田ノ庄の闇は声もなかった。その眠りのなかで領民たちは、鎌倉の吏の苛烈を怨むより以上に、世良田ノ
館
(
たち
)
をうらんでいた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いっぽう、アッカは、新しい
寝場所
(
ねばしょ
)
をさがしに南へ飛んでいきました。まだうすあかるいし、それに、
半月
(
はんげつ
)
が空高くかかっていましたので、すこしはものを見ることができました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
どの船からという事もなく幽暗なる
半月
(
はんげつ
)
の光に漂い聞ゆる男女が
私語
(
ささやき
)
の声は、折々
向河岸
(
むこうがし
)
なる
椎
(
しい
)
の木屋敷の
塀外
(
へいそと
)
から
幽
(
かす
)
かに
夜駕籠
(
よかご
)
の掛声を吹送って来る川風に得もいわれぬ
匂袋
(
においぶくろ
)
の
香
(
か
)
を伴わせ
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
折からの
半月
(
はんげつ
)
を
翼
(
つばさ
)
にうけて、ゆうゆうとしてこちらへちかづいてくる。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鏡子は榮子が預けてあつた里の家から帰つて来て
半月
(
はんげつ
)
程で旅立つたのであるから、この子に就いての近い過去としては、里から附いて来た娘のことを、とうとの
姉
(
ねえ
)
やと呼んで、いくら抱かうとしても
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“半月”の意味
《名詞》
(はんげつ)半円形の月。
(はんげつ)半円形のもの。
(はんげつ、はんつき)一ヶ月の半分。十五日前後。
(出典:Wiktionary)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“半月”で始まる語句
半月形
半月湾国道
半月前
半月槍
半月窓
半月靴
半月魚
半月刀術
半月の山脈