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盛
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も
ふりがな文庫
“
盛
(
も
)” の例文
只
八五
薄酒
(
うすきさけ
)
一杯
(
ひとつぎ
)
すすめ奉らんとて、
八六
高坏
(
たかつき
)
平坏
(
ひらつき
)
の清らなるに、海の物山の物
盛
(
も
)
りならべて、
八七
瓶子
(
へいじ
)
土器
(
かわらけ
)
擎
(
ささ
)
げて、まろや酌まゐる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
わたしの光は、古いプラタナスの葉が、ちょうどカメの
甲
(
こう
)
のように
盛
(
も
)
りあがって、
茂
(
しげ
)
っている
生垣
(
いけがき
)
の中に、さしこもうとしていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
限られたと思うた野は、また森の蔭からはるかにつゞいて、また二人の希望は、草の
盛
(
も
)
り上つたやうに見える、彼方の野につながれた。
幸福への道
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
テーブルの
上
(
うえ
)
には、カーネーションや、リリーや、らんの
花
(
はな
)
などが
盛
(
も
)
られて、それらの
草花
(
くさばな
)
の
香気
(
こうき
)
も
混
(
ま
)
じって、なんともいえない
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今日なら、もうほんとうに
立派
(
りっぱ
)
な雲の
峰
(
みね
)
が、東でむくむく
盛
(
も
)
りあがり、みみずくの頭の形をした
鳥ヶ森
(
ちょうがもり
)
も、ぎらぎら青く光って見えた。
さいかち淵
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
三つとも揃って大物であることが判って、その
盛
(
も
)
りだくさんなのにいくらか興味を感じたので、つい
一桝
(
ひとます
)
おごることにしたのであった。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
きっかり八時に、わたしはフロックコートを一着におよび、頭の
髪
(
かみ
)
を小高く
盛
(
も
)
り上げて、
公爵夫人
(
こうしゃくふじん
)
の
住家
(
すみか
)
なる
傍屋
(
はなれ
)
へ入って行った。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
番所の
警板
(
けいばん
)
が急をつげると、たちまち無数のかんこ船、捕手のかざす御用提灯の火を
盛
(
も
)
って、
蛍
(
ほたる
)
をブチまけたように海上へ散らかった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毒を
注
(
さ
)
したところだけ、きれいにさき
捨
(
す
)
てて、毒のない部分をさんざん食いあらしていたのです。一
服
(
ぷく
)
盛
(
も
)
ろうたってあいつにゃ
駄目
(
だめ
)
です。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
全部が
金
(
かね
)
で出来ていたにも拘らず、小川を流れていくどんぐりの皿よりももっと
軽々
(
かるがる
)
と、
盛
(
も
)
り上がって来る磯波の上に浮かんでいました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
そこで将来も偉い詩人が生まれ、その詩人の感情を
盛
(
も
)
るのに短歌の形式を用ふるとすれば、やはりとり残されぬのに
相違
(
さうゐ
)
ない。
又一説?
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
汁を
盛
(
も
)
る椀も惣菜の皿小鉢も大ぶりのが
一個
(
ひとつ
)
しか載せられてゐないのを見て、味噌汁は交る/″\一ツの椀から吸ふのではないかと思つた。
人妻
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
女はたちまち帰り来りしが、
前掛
(
まえかけ
)
の下より現われて膳に
上
(
のぼ
)
せし
小鉢
(
こばち
)
には
蜜漬
(
みつづけ
)
の
辣薑
(
らっきょう
)
少し
盛
(
も
)
られて、その
臭気
(
におい
)
烈
(
はげ
)
しく
立
(
た
)
ち
渡
(
わた
)
れり。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
驚
(
おどろ
)
いて
跡
(
あと
)
を
見送
(
みおく
)
つてゐる
閭
(
りよ
)
が
周圍
(
しうゐ
)
には、
飯
(
めし
)
や
菜
(
さい
)
や
汁
(
しる
)
を
盛
(
も
)
つてゐた
僧
(
そう
)
等
(
ら
)
が、ぞろ/\と
來
(
き
)
てたかつた。
道翹
(
だうげう
)
は
眞蒼
(
まつさを
)
な
顏
(
かほ
)
をして
立
(
た
)
ち
竦
(
すく
)
んでゐた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
二疊敷より五十疊敷位の大さにて
深
(
ふか
)
きは人の
丈位
(
たけぐらひ
)
なるが、周壁の上端は地面よりも高く
盛
(
も
)
り
上
(
あ
)
がりて
堤
(
つつみ
)
の形を成し居るもの故
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
料理は、可成り
盛
(
も
)
り澤山で、一人々々に分けられた。私は食べられるだけ食べた。毎日の御飯がこんなのかしら? と心の中で案じられた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
さりとて、わしはこの通りの所労じゃ。頼長が兄に代って何かの切り
盛
(
も
)
りをするも是非があるまい。余の
公家
(
くげ
)
ばらは彼の鼻息を
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「落ちないように絡ませるには何うしても本人を
盛
(
も
)
り潰す必要がある。それに早目に帰ったんじゃ嫌疑がかゝらないからね」
髪の毛
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
勘次
(
かんじ
)
もおつぎもみそ
萩
(
はぎ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
花束
(
はなたば
)
の
先
(
さき
)
を
茶碗
(
ちやわん
)
の
水
(
みづ
)
に
浸
(
ひた
)
して
其
(
そ
)
の
水
(
みづ
)
をはらりと
芋
(
いも
)
の
葉
(
は
)
へ
盛
(
も
)
つた
茄子
(
なす
)
へ
振
(
ふ
)
り
掛
(
かけ
)
けた。
勘次
(
かんじ
)
は
雨戸
(
あまど
)
を一
杯
(
ぱい
)
に
開
(
あ
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私は私で
相變
(
あひかは
)
らず
貧乏世帶
(
びんばふじよたい
)
の
切
(
き
)
り
盛
(
も
)
りに
惱
(
なや
)
まされてゐます。けれど私達は
決
(
け
)
してそれを
悔
(
く
)
いることはなかつたと思ひます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
とうもろこしを
盛
(
も
)
る大きい瓶、香炉、水差し、水道の水を引く水管、それを受ける水盤、その他庭園で用いる農具の類までもすべてそうである。
鎖国:日本の悲劇
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
テーブルの上には、この塾堂にしては
珍
(
めずら
)
しい、
豪華
(
ごうか
)
な洋なまなどを
盛
(
も
)
った
菓子鉢
(
かしばち
)
がおいてあったが、それも朝倉先生が一つつまんだきりだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
床の中の夢は常のごとく安らかであった。寒い割に風も吹かず、
半鐘
(
はんしょう
)
の音も耳に
応
(
こた
)
えなかった。熟睡が時の世界を
盛
(
も
)
り
潰
(
つぶ
)
したように正体を失った。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ハワイの
火山
(
かざん
)
のように
海底
(
かいてい
)
から
盛
(
も
)
り
上
(
あが
)
つて
出來
(
でき
)
たものは、
鎔融状態
(
ようゆうじようたい
)
に
於
(
おい
)
て
比較的
(
ひかくてき
)
に
流動
(
りゆうどう
)
し
易
(
やす
)
い
性質
(
せいしつ
)
を
持
(
も
)
つてゐることは、
前
(
まへ
)
にも
述
(
の
)
べた
所
(
ところ
)
であるが
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
さらにまた
諧謔
(
かいぎゃく
)
にあふれたもの、あるいは
苦悩
(
くのう
)
にみちたものもあり、人生の一断面のスケッチもある。小さい本ながら、まことに
盛
(
も
)
りだくさんである。
絵のない絵本:02 解説
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
しかもその最後から、涼しい色合いのインバネスを
羽織
(
はお
)
った木部が続くのを感づいて、葉子の心臓は思わずはっと処女の血を
盛
(
も
)
ったようにときめいた。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
はれて
盛
(
も
)
り上って、詰め物をしたようなその四肢は、いたるところで不恰好に境目もなくつらなり合っている。
神の剣
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
そういいながら、
指先
(
ゆびさき
)
を
器用
(
きよう
)
に
動
(
うご
)
かした
春重
(
はるしげ
)
は、
糠袋
(
ぬかぶくろ
)
の
口
(
くち
)
を
解
(
と
)
くと、まるで
金
(
きん
)
の
粉
(
こな
)
でもあけるように、
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
掌
(
てのひら
)
へ、三つばかりを、
勿体
(
もったい
)
らしく
盛
(
も
)
り
上
(
あ
)
げた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
父
(
とう
)
さんは
表庭
(
おもてには
)
の
梨
(
なし
)
の
木
(
き
)
や
椿
(
つばき
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
あたりへ
小
(
ちひ
)
さな
川
(
かは
)
のかたちをこしらへました。
寄
(
よ
)
せ
集
(
あつ
)
めた
砂
(
すな
)
や
土
(
つち
)
を
二列
(
ふたれつ
)
に
盛
(
も
)
りまして、その
中
(
なか
)
へ
水
(
みづ
)
を
流
(
なが
)
しては
遊
(
あそ
)
びました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
皇后はそれらの女たちへ、お手ずから、お酒を
盛
(
も
)
るかしわの葉をおくだしになりました。みんなはかわるがわる
御前
(
ごぜん
)
へ出て、それをいただいてさがりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
盛
(
も
)
りあがる
盛
(
も
)
りあがる國民の意志と感動とを以て、盛りあがる盛りあがる民族の血と肉とを以て、今だ今だ今こそは三唱しよう。聖壽の萬歳を、皇國の萬歳を。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この「ジエィン・エア」に
盛
(
も
)
られたイプセン的な精神と熱意、及び、それを表現する嵐のやうな筆觸は、たしかに、尚、現代の讀者の胸に、何物かを與へると信じる。
ジエィン・エア:01 解説
(旧字旧仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
何
(
なん
)
ぞかへつて
自
(
みづか
)
ら
色
(
いろ
)
に
迷
(
まよ
)
ふことをなして、
佗
(
た
)
の
女子
(
ぢよし
)
を
愛戀
(
あいれん
)
し、
剩
(
あまつさ
)
へ
關帝
(
くわんてい
)
の
髯
(
ひげ
)
に
紅
(
べに
)
を
塗
(
ぬ
)
る。
言語道斷
(
ごんごだうだん
)
ぢやと。
既
(
すで
)
に
竹
(
たけ
)
の
籠
(
かご
)
を
作
(
つく
)
らしめ、これに
盛
(
も
)
りて
江
(
え
)
の
中
(
なか
)
に
沈
(
しづ
)
めんとす。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ところが間もなく、ヷーシャの死は当り前の死に様ではない、あれはマーシェンカが
盛
(
も
)
り殺したのだという評判が、
界隈
(
かいわい
)
にぱっと立ちました。それがお
上
(
かみ
)
の耳にはいる。
女房ども
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
炭取
(
すみとり
)
をさし
出
(
いだ
)
して
我
(
わ
)
れは
中皿
(
ちうざら
)
へ
桃
(
もゝ
)
を
盛
(
も
)
つた
姿
(
すがた
)
、これは
私
(
わたし
)
が
蕩樂
(
だうらく
)
さと
奧
(
おく
)
さま
炭
(
すみ
)
つぎにかゝられぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
瀧口入道、横笛が墓に來て見れば、墓とは名のみ、小高く
盛
(
も
)
りし
土饅頭
(
どまんぢゆう
)
の上に一片の卒塔婆を立てしのみ。里人の手向けしにや、
半
(
なかば
)
枯
(
か
)
れし
野菊
(
のぎく
)
の花の仆れあるも哀れなり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
草むらや土の
盛
(
も
)
りあがったところをさがして、かくれようとするわけでもなく、かまわずまっすぐに、歩いていきます。ちっとも用心をしないのは、まことにふしぎです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
『真空技術』に書いてある真空の技術は、いわば、女学校でならう家計のとり方のようなもので、生きてどんどん生長しつつある家庭は、その知識だけでは切り
盛
(
も
)
り出来ない。
実験室の記憶
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
両唇の角をちょっと上へ反らせるとひとを
焦
(
じ
)
らすような唇が生き生きとついていた。胸から肩へ女になりかけの
豊麗
(
ほうれい
)
な肉付きが
盛
(
も
)
り上り手足は
引締
(
ひきしま
)
ってのびのびと
伸
(
の
)
びていた。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
あきれたような顔をしてことばをきった大石先生を、いつのまにか外から帰ってきたお母さんは、くだものなど
盛
(
も
)
った
盆
(
ぼん
)
をさし出しながら、
娘
(
むすめ
)
のぶえんりょさに気が気でなく
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
一人になった客は、さも満足げに、殆んど天井につかえそうなほど
堆
(
うずた
)
かく
盛
(
も
)
りあがった寝床を見やった。この通りフェチニヤは、羽根蒲団を敲くことにかけての名人であった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
白壁の並んだ肥料倉庫の広場には針のように光った干魚が山のように
盛
(
も
)
り上げてあった。
風琴と魚の町
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
盛
(
も
)
リ上ッテイル部分カラ土蹈マズニ移ル部分ノ、継ギ目ガナカ/\ムズカシカッタ。予ハ左手ノ運動ガ不自由ノタメ、手ヲ思ウヨウニ使ウコトガ出来ナイノデ一層困難ヲ極メタ。
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
すると
母親
(
ははおや
)
は、
大
(
おお
)
きな、
大
(
おお
)
きな、お
皿
(
さら
)
へ
黒
(
くろ
)
いスープを
盛
(
も
)
って、
運
(
はこ
)
んで
来
(
き
)
ました。マリちゃんはまだ
悲
(
かな
)
しくって、
頭
(
あたま
)
もあげずに、おいおい
泣
(
な
)
いていました。すると
父親
(
ちちおや
)
は、もう一
度
(
ど
)
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
家
(
いへ
)
にあれば
笥
(
け
)
に
盛
(
も
)
る
飯
(
いひ
)
を
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
にしあれば
椎
(
しひ
)
の
葉
(
は
)
に
盛
(
も
)
る 〔巻二・一四二〕 有間皇子
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「そうか、それでは」と桂は女中に向かって二三品命じたが、その名は
符牒
(
ふちょう
)
のようで僕には解らなかった。しばらくすると、
刺身
(
さしみ
)
、
煮肴
(
にざかな
)
、
煮〆
(
にしめ
)
、汁などが出て飯を
盛
(
も
)
った茶碗に
香物
(
こうのもの
)
。
非凡なる凡人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
上って二十四丁目の黒門、ここへ来ると鼻の先に本山の
頂
(
いただき
)
が円く
肥
(
こ
)
えて、一帯に真黒な大杉を
被
(
かぶ
)
り、その間から青葉若葉が威勢よく
盛
(
も
)
り上って、その下蔭では
鶯
(
うぐいす
)
の鳴く音が聞えます。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ところが今彼は、パリー人の方がすぐれた食欲をもってることを認めた。パリーでは実に
盛
(
も
)
りだくさんだった、二つの
交響曲
(
シンフォニー
)
、一つの
協奏曲
(
コンセルト
)
、一つもしくは二つの序曲、叙情劇一幕。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
もしわたしが
負
(
ま
)
ければ、この
着物
(
きもの
)
をぬいでお
前
(
まえ
)
に
上
(
あ
)
げよう、そしてわたしの
背
(
せい
)
の
高
(
たか
)
さだけの大きなかめに
酒
(
さけ
)
をなみなみ
盛
(
も
)
って、
海山
(
うみやま
)
のごちそうを
一通
(
ひととお
)
りそろえて、お
客
(
きゃく
)
に
呼
(
よ
)
んでやろう。
春山秋山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一
(
いつ
)
たい
圓
(
まる
)
い
塚
(
つか
)
は、どこの
國
(
くに
)
でも
昔
(
むかし
)
からあるのでありまして、
人間
(
にんげん
)
の
死體
(
したい
)
をまづ
地上
(
ちじよう
)
に
置
(
お
)
いた
上
(
うへ
)
に
土
(
つち
)
を
盛
(
も
)
りかけると、
自然
(
しぜん
)
に
圓
(
まる
)
い
塚
(
つか
)
の
形
(
かたち
)
が
出來
(
でき
)
るのでありますから、どこの
國
(
くに
)
の
人間
(
にんげん
)
でも
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“盛”の意味
《名詞》
(もり)盛ること。また、その分量。
(出典:Wiktionary)
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“盛”を含む語句
真盛
繁盛
悪戯盛
隆盛
盛装
盛粧
眞盛
旺盛
花盛
殷盛
熾盛
盛上
血気盛
腕白盛
娘盛
盛切
盛宴
盛行
日盛
酒盛
...