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蕩樂
炭取をさし
出して
我れは
中皿へ
桃を
盛つた
姿、これは
私が
蕩樂さと
奧さま
炭つぎにかゝられぬ。
したか知ぬほんに一時に十年ばかり
壽命を
縮たと
怨みを云ば清兵衞否モウ其話は何か
己に
負てくれ
往昔の樣に
蕩樂をして貴樣の
厄介に成には
勝だらう實は此樣に仕上た身上を
ざれたる
婢女は
輕口の
落しばなしして、お
氣に
入る
時は
御褒賞の
何や
彼や、
人に
物を
遣り
給ふ
事は
幼少よりの
蕩樂にて、これを
父親二もなく
憂がりし、一ト
口に
言はゞ
機嫌かちの
質なりや