“煮〆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしめ88.2%
にし11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烏賊いか椎茸しいたけ牛蒡ごぼう、凍り豆腐ぐらいを煮〆にしめにしておひらに盛るぐらいのもの。別に山独活やまうどのぬた。それに山家らしい干瓢かんぴょう味噌汁みそしる
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
縄暖簾なわのれんの隙間からあたたかそうな煮〆にしめにおいけむりと共に往来へ流れ出して、それが夕暮のもやけ込んで行くおもむきなども忘れる事ができない。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「さう言ひますね。煮〆にしめたやうな汚ない襦袢じゆばんに、腐つたやうなふんどしぢや、華魁おいらん買の恰好はつきませんからね」
現われたものは、からそうに煮〆にしめたこんにゃく、里いもの煮ッころがし——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)