“にしめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニシメ
語句割合
煮染59.0%
煮〆38.5%
煑染2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この十四日には家々で強飯こわめしふかし、煮染にしめなぞを祝って遊び暮す日であるという。午後の四時頃に成っても、まだ空は晴れなかった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
縄暖簾なわのれんの隙間からあたたかそうな煮〆にしめにおいけむりと共に往来へ流れ出して、それが夕暮のもやけ込んで行くおもむきなども忘れる事ができない。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのほか迎年げいねん支度したくとしては、小殿原ごまめつて、煑染にしめ重詰ぢゆうづめにするくらゐなものであつた。大晦日おほみそかつて、宗助そうすけ挨拶あいさつかた/″\屋賃やちんつて、坂井さかゐいへつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)