“小殿原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことのばら50.0%
ごまめ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑煮の膳には榧実かやのみ勝栗かちぐり小殿原ことのばらを盛合わせた土器かわらけの皿をつけるという旧い習慣を近年まで守って来た。
新年雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
のあたりにすまふなるだい/\長者ちやうじや吉例きちれいよろ昆布こんぶ狩衣かりぎぬに、小殿原ことのばら太刀たち佩反はきそらし、七草なゝくささと若菜わかなむとて、讓葉ゆづりはつたるが、郎等らうどう勝栗かちぐりんでいはく、あれに袖形そでかたうらなぎさに、むらさき女性によしやうそ。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そのほか迎年げいねん支度したくとしては、小殿原ごまめつて、煑染にしめ重詰ぢゆうづめにするくらゐなものであつた。大晦日おほみそかつて、宗助そうすけ挨拶あいさつかた/″\屋賃やちんつて、坂井さかゐいへつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのほかに迎年げいねんの支度としては、小殿原ごまめって、煮染にしめを重詰にするくらいなものであった。大晦日おおみそかって、宗助は挨拶あいさつかたがた屋賃を持って、坂井の家に行った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)