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袖形
読み方 | 割合 |
そでかた | 50.0% |
そでがた | 50.0% |
此のあたりに
住ふなる
橙の
長者、
吉例よろ
昆布の
狩衣に、
小殿原の
太刀を
佩反らし、
七草の
里に
若菜摘むとて、
讓葉に
乘つたるが、
郎等勝栗を
呼んで
曰く、あれに
袖形の
浦の
渚に、
紫の
女性は
誰そ。
……ついて
落いて、
裁形、
袖形、
御手に、
蝶や……花。……
袖形の
押絵細工の
箸さしから、銀の振出し、という
華奢なもので、
小鯛には骨が多い、
柳鰈の
御馳走を思出すと、ああ、酒と
煙草は、さるにても極りが悪い。
晩年には益々
昂じて舶来の織出し模様の
敷布を買って来て、中央に穴を明けてスッポリ
被り、左右の腕に垂れた個処を
袖形に
裁って縫いつけ、
恰で
酸漿のお化けのような
服装をしていた事があった。