“煮立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にた54.5%
にえた27.3%
にたて18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かまどにはちひさななべかゝつてる。しるふたたゞよはすやうにしてぐら/\と煮立にたつてる。そともいつかとつぷりくらくなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
牛乳の煮立にえたつのに心づき男は小鍋をおろしてコップにうつすと、女は丁度化粧を終り紫地むらさきじ飛模様とびもよう一枚小袖いちまいこそでに着換えてぬいのある名古屋帯なごやおびをしめ
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その時婆さんがようや急須きゅうすに茶をれて持って出た。今しがた鉄瓶に水をしてしまったので、煮立にたてるのに暇が入って、つい遅くなって済みませんと言訳をしながら、洋卓テーブルの上へ盆を載せた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)