“廬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
38.5%
いおり30.8%
いほり15.4%
イホリ7.7%
りょ5.1%
いろり2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王の優遇知る可くして、孝孺の恩に答うるに道を以てせるも、また知るべし。王孝孺の読書のに題して正学せいがくという。孝孺はみずから遜志斎そんしさいという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そうして、女たちの刈りとった蓮積み車が、いおりに戻って来ると、何よりも先に、田居への降り道に見た、当麻のむらの騒ぎの噂である。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
宵闇の深くならぬ間に、いほりのまはりは、すつかり手入れがせられた。燈台も大きなのを、寺から借りて来て、煌々と油が燃えて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宵闇の深くならぬ先に、イホリのまはりは、すつかり手入れがせられて居た。燈臺も大きなのを、寺から借りて來て、煌々と、油が燃えて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
徳富猪一郎君は肥後ひご熊本の人なり。さきに政党の諸道に勃興するや、君、東都にありて、名士の間を往来す。一日余のりょを過ぎ、大いに時事を論じ、痛歎して去る。当時余ひそかに君の気象を喜ぶ。
将来の日本:02 序 (新字新仮名) / 田口卯吉(著)
これで大和も、河内との境ぢやで、もう魂ごひのぎやうもすんだ。今時分は、郎女さまのからだは、いろりの中で魂をとり返してぴち/\して居られるぞ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)