イホリ)” の例文
宵闇の深くならぬ先に、イホリのまはりは、すつかり手入れがせられて居た。燈臺も大きなのを、寺から借りて來て、煌々と、油が燃えて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
宵闇の深くならぬ先に、イホリのまはりは、すつかり手入れがせられて居た。燈臺も大きなのを、寺から借りて來て、煌々と、油が燃えて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
宵闇ヨヒヤミの深くならぬ先に、イホリのまはりは、すつかり手入れがせられて居た。灯台も大きなのを、寺から借りて来て、煌々クワウクワウと、油火アブラビが燃えて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
荒廢すれば繕ひ/\して、人は住まぬイホリに、孔雀明王像が据ゑてあつた。當麻タギマの村人の中には、稀に、此が山田寺である、と言ふものもあつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
荒廢すれば繕ひ/\して、人は住まぬイホリに、孔雀明王像が据ゑてあつた。當麻タギマの村人の中には、稀に、此が山田寺である、と言ふものもあつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
これで大和も、河内との境ぢやで、もう魂ごひのギヤウもすんだ。今時分は、郎女さまのからだは、イホリの中で魂をとり返して、ぴち/\しく居られようぞ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
これで大和も、河内との境ぢやで、もう魂ごひのギヤウもすんだ。今時分は、郎女さまのからだは、イホリの中で魂をとり返して、ぴち/\しく居られようぞ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
これで大和ヤマトも、河内カハチとの境ぢやで、もう魂ごひのギヤウもすんだ。今時分は、郎女さまのからだは、イホリの中で魂をとり返して、ぴち/\して居られようぞ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヨルよりも暗くなつたイホリの中では、明王像の立ちさへ見定められぬばかりになつて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)