“ろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
26.2%
22.3%
15.8%
11.5%
5.6%
3.7%
3.5%
2.8%
2.6%
1.3%
(他:21)4.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ故必然にで用いるもの、自在鉤じざいかぎとか、五徳ごとくとか火箸ひばしとか灰均はいならしなども選びます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
とこにも座敷ざしきにもかざりといっては無いが、柱立はしらだちの見事な、たたみかたい、の大いなる
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ある時は大悲閣だいひかくへ登って、即非そくひの額の下に仰向あおむきながら、谷底の流をくだの音を聞いた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
屋形船やかたは、今戸の岸を離れて、大川のまん中へ出た。下流しもへ行くので船頭はをあそばせて、水にまかせていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水草の裾模様すそもようをつけた空色そらいろのお馨さんは、同行の若い婦人と信濃丸の甲板から笑みて一同を見て居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
自分は秋草あきぐさを染めたお納戸なんどの着物に、同じ模様の薄青磁色うすせいじいろの帯を結んで居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
よりは潮が押し入れた、川尻のちと広い処を、ふらふらと漕ぎのぼると、浪のさきが飜って、潮の加減も点燈ひともしごろ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その舟には顔の渋紙色をした六十に近い老人と三十位の巌丈がんじょうな男がを漕ぎ、十八九に見える女が炊事をやっていた。
参宮がえり (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼の顏が蒼白あをじろいのも、あんなにに近く坐つてゐるのも、家の中で外套を着てゐるのも確かにそんな理由からなのだ。
ぢいやはくりいて、ともさんやとうさんにけてれるのをたのしみにしてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その小舟の中にへさきを東の方へ向けて老人がを漕いでいる舟があって、それがすぐ眼の前を通りすぎようとした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二名の警官はをかなぐり捨ててまさに敵艇に突撃せんとした刹那、『アッ』と云う驚きの声が三人の口を突いて出た。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
病骨をのせた馬は、二夜の泊りを経て、美濃路みのじへ入った。そしてすぐ西の山中へのようににぶい脚ですすんでゆく。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて夜に入るのを待ち、手廻りの家財をや車に積み、同勢二十人ばかりで、遂に、官地安喜県を後に、闇にまぎれて落ちて行った。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に、三して迎えた劉玄徳りゅうげんとく奨意しょういにこたえ、いよいよを出て起たんと誓うに際して、
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と呟いて、何十年間の道境三昧のを出て、京都紫竹しちく村のたかみねの陣屋で、初めて、大御所にえっしたのであった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に、の一貴人から購め得た一羽の如き、羽毛は金の如くけづめは鉄の如く、高冠昂尾こうかんこうび、誠に稀に見る逸物である。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
は三歳にしてしょうし、藩に就くに及ばず、第十子たんを生れて二月にして王とし、十六歳にして藩に兗州府えんしゅうふに就かしめ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
舟人はを棄てゝ、手もて水をかき、われ等は身を舟中に横へしに、ララは屏息へいそくしてきびしく我手を握りつ。
その漸く近づくをうかゞへば、靜かにうごかすものは一人の老翁なり。
荷物はまとめてえきに出してしまひ、まだ明るいけれど夕飯も風もすましてしまつた。これから二時間のあいだ、もう何もすることがない。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
の楽を律へ移すのに「喜春楽きしゅんらく」が奏されて、兵部卿ひょうぶきょうの宮は「青柳あおやぎ」を二度繰り返してお歌いになった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
曠野こうやにさまよう子供と見て、その足軽は、さきへ青竹をつんでいった車やつれの人数からひとりおくれて、こまごまと、十方角ほうがく里数りすうをおしえてくれている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
畢竟ひつきやう一條いちでうの往來のみ。
大会へ招待されたのは、当の仏国ふつこくのほかに、えいどく西スペインにちの六ヵ国でした。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
さりとはくもまなびし八が物眞似ものまね榮喜えいき處作しよさ孟子もうしはゝやおどろかん上達じようたつすみやかさ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
前額というものがまったく欠失して、一本も毛のない扁平な頂につづき、薄い眉毛の下に犬のような濡れた大きな眼があった。
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
和名鈔わみょうしょうには「 和名加之良乃加波長わみょうかしらのかはら 脳蓋也のうがいなり」とあるそうで「カハラ」は頭の事である。ギリシアやマレイとほとんど同一である。
言葉の不思議 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
腹がへるからかたパンも喰ふくううが、
ぼろぼろな駝鳥 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
又人あつて流に溯つて船をるに水勢の我に利あらずして、腕力既に萎えんとしたる如き時、猶強ひてを操りさをを張るを廢せず、流汗淋漓として勞に服する場合などをも、努力して事に從ふといふのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかしはい国のりゅうという人とは親しい友達でありまして、その関係からわたくしはその劉家へ縁付えんづくことになりました。それから丁度十年になりまして、自分としてはなんの過失あやまちもないつもりで居りますのに、夫は昨年から更に氏の娘をめとりましたので、家内に風波が絶えません。
それは去年の秋の工学士の事件から私は足立駅長に少からぬ信用を得て、時々夜など社宅に呼ばれることがある、ほかの同輩はそれを非常に嫌に思うている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
翌日私の下宿に配達して行った新聞の「花嫁花婿」という欄に、工学士鉦次郎しょうじろうの写真と、高谷千代子の写真とが掲載されて、六号活字の説明にこんなことが書いてあった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
思うに、彼が死せずしてくだったというのも、ひそかにかの地にあって何事か漢に報いんと期してのことではあるまいか。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
浞野侯さくやこう趙破奴ちょうはどは全軍を率いてくだり、光禄勲こうろくくん徐自為じょじい朔北さくほくに築いた城障もたちまち破壊される。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「さて数馬殿ごうじろ。愚僧これより白虎太郎めをなぶり物にしてお目に掛ける」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『四べ。今日はすこしゃア、ったけ?』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち、キリストの声に対するがごとく、その身振りその最初の合い図において、直ちに幸福と堅忍とある盲従とをもって、職人の手のうちにあるのごとく、であり、またいかなるものも特別なる許しあるに非ざればこれを読みもしくは書くことを得ざるなり、である。