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魯
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ろ
ふりがな文庫
“
魯
(
ろ
)” の例文
魯
(
ろ
)
の
卞
(
べん
)
の
游侠
(
ゆうきょう
)
の徒、
仲由
(
ちゅうゆう
)
、
字
(
あざな
)
は子路という者が、
近頃
(
ちかごろ
)
賢者
(
けんじゃ
)
の
噂
(
うわさ
)
も高い
学匠
(
がくしょう
)
・
陬人
(
すうひと
)
孔丘
(
こうきゅう
)
を
辱
(
はずか
)
しめてくれようものと思い立った。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
皆是れ御最期までも
吾
(
わ
)
が君の、世を思い、家を思い、臣下を思いたまいて、
孔子
(
こうし
)
が
魯
(
ろ
)
の国を去りかね玉いたる優しき御心ぞ。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
あのころの
魯
(
ろ
)
だの
斉
(
せい
)
だのという国には、血をながす
喧嘩
(
けんか
)
もやみ、泥棒も消え、
奴隷
(
どれい
)
もいず、うそつきもいなくなったのなら、はなしは分かる。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉起
(
ごき
)
、
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て、
名
(
な
)
を
就
(
な
)
さんと
欲
(
ほつ
)
し、
遂
(
つひ
)
に
其妻
(
そのつま
)
を
殺
(
ころ
)
し、
以
(
もつ
)
て
齊
(
せい
)
に
與
(
くみ
)
せざるを
明
(
あきら
)
かにす。
魯
(
ろ
)
、
卒
(
つひ
)
に
以
(
もつ
)
て
將
(
しやう
)
となす。
將
(
しやう
)
として
齊
(
せい
)
を
攻
(
せ
)
め、
大
(
おほい
)
に
之
(
これ
)
を
破
(
やぶ
)
る。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
全篇の主旨となす所は近年英
魯
(
ろ
)
両国の
入寇
(
にゅうこう
)
および回教
匪徒
(
ひと
)
の反乱とに際して、清国の武備の
甚
(
はなはだ
)
到らざることを慨歎し、以て世を
警醒
(
けいせい
)
するにあった。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
其
(
その
)
男と内田
魯
(
ろ
)
庵氏の様な
風采
(
ふうさい
)
の
中
(
ちゆう
)
老人とが
頻
(
しき
)
りに稿料の話をして、
中
(
ちゆう
)
老人は誰が何を書いて幾百フラン儲けたと云ふ様な事を
細細
(
こま/″\
)
と話して居たが
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
陳蔡
(
ちんさい
)
の野に放浪して治国平天下の志を行なう機会を求め、ついに小国
魯
(
ろ
)
に召されて国政を指導したと言いますが、イエスの志は神の国を地上に建てんがためであり
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
孔子も
遣
(
や
)
つては見給へども、遂に行かず。
終
(
つい
)
に
魯
(
ろ
)
に
還
(
かえ
)
り、六経を修めて後世に伝へらる。これその堯舜三代の道を認めたまふゆゑなり。儒者は孔子をまもりて其経を修むるものなり。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
秦
(
しん
)
の哀公が会を設けて、覇を図る処があつて、
斉
(
せい
)
国の
夜明珠
(
やめいしゆ
)
、
魯
(
ろ
)
国の雌雄剣、
晋
(
しん
)
国の
水晶簾
(
すゐしやうれん
)
などとならぶ中に、子胥先生、
我
(
わが
)
楚国
以
(
もつ
)
て宝とするなし、唯善を以て宝とすとタンカを切つて
いろ扱ひ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
魯
(
ろ
)
の当局が
長府
(
ちょうふ
)
を改築しようとした。それについて、
閔子騫
(
びんしけん
)
がいった。——
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
黄河
(
こうが
)
の上流にあたり、
渭水
(
いすい
)
の下流に位置し、
旧
(
ふる
)
き
呉
(
ご
)
や
楚
(
そ
)
の国と隣りあい、遠くは
斉
(
せい
)
と
魯
(
ろ
)
の境につらなる水陸の要衝だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殊に、
魯
(
ろ
)
の一貴人から購め得た一羽の如き、羽毛は金の如く
距
(
けづめ
)
は鉄の如く、
高冠昂尾
(
こうかんこうび
)
、誠に稀に見る逸物である。
盈虚
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「明治十二年御届としてあるね。この時分の雑誌をよむと、
生命
(
いのち
)
が
延
(
のび
)
るような気がするね。
魯
(
ろ
)
文珍報も全部揃ったのがあったら欲しいと思っているんだが。」
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
呉起
(
ごき
)
は
衞人也
(
ゑいひとなり
)
。
好
(
この
)
んで
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ふ。
嘗
(
かつ
)
て
曾子
(
そうし
)
に
學
(
まな
)
び、
魯君
(
ろくん
)
に
事
(
つか
)
ふ。
齊人
(
せいひと
)
、
魯
(
ろ
)
を
攻
(
せ
)
む。
魯
(
ろ
)
、
呉起
(
ごき
)
を
將
(
しやう
)
とせんと
欲
(
ほつ
)
す。
呉起
(
ごき
)
、
齊
(
せい
)
の
女
(
ぢよ
)
を
取
(
めと
)
つて
妻
(
つま
)
と
爲
(
な
)
し、
而
(
しかう
)
して
魯
(
ろ
)
、
之
(
これ
)
を
疑
(
うたが
)
へり。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
藩に就くに及ばず、第十子
檀
(
たん
)
を生れて二月にして
魯
(
ろ
)
王とし、十六歳にして藩に
兗州府
(
えんしゅうふ
)
に就かしめ、第十一子
椿
(
ちん
)
を封じて
蜀
(
しょく
)
王とし、
成都
(
せいと
)
に
居
(
お
)
き、第十二子
柏
(
はく
)
を
湘
(
しょう
)
王とし、
荊州府
(
けいしゅうふ
)
に居き
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
唐
(
たう
)
の
開元年中
(
かいげんねんちう
)
、
呉
(
ご
)
楚
(
そ
)
齊
(
せい
)
魯
(
ろ
)
の
間
(
あひだ
)
、
劫賊
(
こふぞく
)
あり。
近頃
(
ちかごろ
)
は
不景氣
(
ふけいき
)
だ、と
徒黨
(
とたう
)
十餘輩
(
じふよはい
)
を
語
(
かた
)
らうて
盛唐縣
(
せいたうけん
)
の
塚原
(
つかはら
)
に
至
(
いた
)
り、
數十
(
すうじふ
)
の
塚
(
つか
)
を
發
(
あば
)
きて
金銀寶玉
(
きんぎんはうぎよく
)
を
掠取
(
かすめと
)
る。
塚
(
つか
)
の
中
(
なか
)
に、
時
(
とき
)
の
人
(
ひと
)
の
白茅冢
(
はくばうちよう
)
と
呼
(
よ
)
ぶものあり。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
魯
(
ろ
)
では、その年、大廟の祭典を行うのに人手が足りなかった。もっとあからさまに云うと、祭典の儀式に最も明るかった人が病気なので、臨時にその代りをつとめる人が、是非必要だったのである。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「じつは、わが輩はもと
渭水
(
いすい
)
で
提轄
(
ていかつ
)
(憲兵)をしておった
魯
(
ろ
)
という者だ。そういう裁きには手馴れている。わが輩を
娘御
(
むすめご
)
の部屋へ案内するがいい」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
居
(
を
)
ること
之
(
これ
)
を
頃
(
しばら
)
くして
其母
(
そのはは
)
死
(
し
)
す。
起
(
き
)
、
終
(
つひ
)
に
歸
(
かへ
)
らず。
曾子
(
そうし
)
、
(六六)
之
(
これ
)
を
薄
(
うす
)
んじて
起
(
き
)
と
絶
(
た
)
つ。
起
(
き
)
乃
(
すなは
)
ち
魯
(
ろ
)
に
之
(
ゆ
)
き
兵法
(
へいはふ
)
を
學
(
まな
)
び、
以
(
もつ
)
て
(六七)
〔魯〕
君
(
きみ
)
に
事
(
つか
)
ふ。〔魯〕
君
(
きみ
)
之
(
これ
)
を
疑
(
うたが
)
ふ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
魯
(
ろ
)
の政治と
衛
(
えい
)
の政治とはやはり兄弟だな。」
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
生は乃ち
魯
(
ろ
)
の
璵璠
(
よきたま
)
。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そうだ、孔子、今から七百年前に、
魯
(
ろ
)
の国(山東省)に生れて、世の乱れを正し、今に至るまで、こうして人の心に生き、人の魂を救っている。人間の偉大を証拠だてたお方だ。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わしは、
魯
(
ろ
)
の
李定
(
りてい
)
という者さ。というて年中
飄々
(
ひょうひょう
)
としておるから、故郷にいたためしはない。山羊をひっぱって、酒に酔うて、時々、市へ行くので、皆が
羊仙
(
ようせん
)
といったりする」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
晨
(
あした
)
に
唄
(
うた
)
い
女翠蓮
(
めすいれん
)
を送って、
晩霞
(
ばんか
)
に
魯
(
ろ
)
憲兵も
逐電
(
ちくてん
)
すること
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“魯”の解説
魯(ろ)は、中国の国名・地名。地名としての魯は現在の中国山東省南部を指す。山東省全体の略称(雅名)としても用いられる。
諸侯国としての魯(紀元前1055年 - 紀元前256年)は、中国大陸に周代、春秋時代、戦国時代に亘って存在した国である。代々の魯公(魯の君主)の爵位は侯爵であり、姓は姫(き)である。首府は曲阜。
(出典:Wikipedia)
魯
漢検準1級
部首:⿂
15画
“魯”を含む語句
魯西亜
魯鈍
普魯西
普魯士
魯智深
魯西亞
魯直
秘魯
魯人
黄魯直
仮名垣魯文
魯庵
魯文
張魯
魯粛
魯鎮
魯国
魯廷
魯縞
魯迅
...