“檀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まゆみ76.9%
たん7.7%
マユミ7.7%
だん7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、森からは弓材になるまゆみつきあずさが切り出され、鹿矢ししやの骨片の矢の根は征矢そや雁股かりまたになった矢鏃やじりととり変えられた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
帰りは早い。ついさつきのまゆみの下あたりに来る頃には、麓の板橋から早川の漁村へかけて、あかりがちかちかと輝き出す。沖のぶり船にも灯が点る。かうして目が喜ぶ、目が喜ぶ。
蜜柑山散策 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
涼しい流れの所におもしろい形で広がったまゆみの木の下に美しい篝は燃え始めたのである。
源氏物語:27 篝火 (新字新仮名) / 紫式部(著)
干葉ひばのゆでじる悪くさし」「掃けば跡からまゆみちるなり」「じじめきの中でより出するり頬赤ほあか」の三句には感官的に共通な連想があるのみならず、空間的排列様式の類似から来る連想がある。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あくる日、金丸にともなわれて、彼は城へ行った。ここを檀風城だんぷうじょうというのはまゆみの木が多いからだろう。はぜは黄ばみ、海は青く、丘の城門からは、遠い小佐渡の山なみまでよく見える。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
は三歳にしてしょうし、藩に就くに及ばず、第十子たんを生れて二月にして王とし、十六歳にして藩に兗州府えんしゅうふに就かしめ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ていしゅくていしんたんの九子を封じて、しんしんえんしゅう等に王とし
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
トクラたて飼ひし雁の子、巣立ちなば、マユミの岡に飛び帰り来ね(巻二)
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其薨後、其宮の舎人等の吟じたと思うてよい二十三首の挽歌は——人麻呂の代作らしい——此島の宮と、墓所マユミの岡との間を往来して、仕へる期間も終りに近づいた頃に謡うた鎮魂歌らしいが、島の宮の池の放ち鳥を三首まで詠じてゐる。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
渋色しぶいろ反古ほご……だんの灰……
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)