“檀特山”の読み方と例文
読み方割合
だんどくせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前もまさか、お釈迦様しゃかさま檀特山だんどくせんへはいって修行したというほどの決心で帰ってきたというものを、追返すというわけにも行くまい。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
釈迦は出離しゅつりの道を求めんがため檀特山だんどくせんなづくる林中に於て六年精進しょうじん苦行した。一日米の実一つぶ亜麻の実一粒を食したのである。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
さあ、今度はたいしたもんだぞ、木質は天竺、檀特山だんどくせんから得ました伽羅きゃら名木めいぼくと来るかな。わが朝は仏縁深重の地とあって、伊勢ノ国阿漕ヶ浦に流れ寄り、夜な夜な発する霊光。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)