“檀紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんし90.0%
たとうがみ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう古くて厚ぼったくなった檀紙だんし薫香くんこうのにおいだけはよくつけてあった。ともかくも手紙のていはなしているのである。歌もある。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そこで実隆は檀紙だんし十帖、布一段を謝礼として種玉庵に遣わしたけれども、宗祇はかたく辞してこれを返送したとのことである。
ふと見ると、それはいつもあの方が朝ごとにお飲みなすっていた御薬が檀紙たとうがみの中に挿まれたままになって出て来たのだった。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)